おれも伝えておく
あっまい ので、。。。
なあシュンカといくぶん眉の寄った坊主の顔が寄る。
「 もう一回きくけどな、 ―― おまえは、おれをどうおもってる?」
「・・・すき、です・・・」
ゆっくりと、はっきり伝えられる。
首をかいた坊主が、ひどく満足したようにシュンカの頭をたたく。
「そりゃ、おまえが、テツやコウセンにもつ『好き』と、違うと思っていいのか?」
「―― はい」
見合った顔は染まるが、眼はそらされなかった。
「なら、―― おれがおまえをどうおもってるか、伝えておこう」
「い、いえっ」
シュンカはあわてる。
「なんだ。自分のおもいだけ伝えておいて、おれのおもいはどうでもいいのか?」
「いえ、で、でも、スザクさまは、おれなんか、」
わかっていることだ。
坊主はきっと、『従者』だからシュンカをそばに置いてくれたのだ。―― この先も、従者としてシュンカを『離す』つもりはない、と。
「どうおもってるか、聞きたくねえってことか?」
「ち、ちがいます!あの、でも、おれ、このままスザクさまの従者を続けられるだけで、幸せなんで・・・」
「・・・・・・・・・」
いきなり、力強く抱きしめられた。




