表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとぎばなし ― みつるとき ―  作者: ぽすしち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/48

頼まれもの


 いつものように頭を叩かれ、どうにか涙がとまったころ、坊主がその顔をのぞきこみ、よし、と離れた。


「これぐらいの乱れなら、どうにかごまかせんだろ」


 あ、とシュンカが何かに気づいたように顔をあげるのに、目のあった坊主が眉をよせた。


「おめえの『気』を落ち着かせるためにここに来たのはたしかだが、ここでおれが口にしたのは、これっぽっちも『うそ』じゃねえぞ」


 スザクの断言に恥ずかしそうに身を縮めたシュンカは、謝って付け足した。


「すみません・・・なんだか、夢をみているようで・・・」


 ぽんぽんと、心地よいスザクの手が頭をなでた。


「―― とりあえず、さっきまでおまえを探してた嫌な『気』の渦も消えたみてえだから、さっさとかえんぞ」



 笠をしっかりとかぶるように言いつけるスザクが、シュンカの着物のふくらみをさし、それがテツの買い物か?と聞く。



 シュンカは、ようやくその存在を思い出したように懐に手をいれた。

「そうだ。セイテツさまにこれを早く届けなくちゃ。あ、れ?」


 懐にいれたのは赤色と青色の包みのはずなのに、そこにあるのは、青い粉の包みだけだった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ