ためしてみろ
甘さでかゆくなりそうな告白場面となります。
苦手な方はとびこえてくださるよう。。。
「おれ、すぐ泣くので、いっつも、迷惑かけてばかりで、あの、そんなに、困らすつもりなんて、ないんです」
「―― わかってる。あのな、シュンカ、ちょっと落ち着け」
ベッドにだけつくった囲いの中、普段はおさえてあるシュンカの中のものがあふれる。
スザクさま、とよけいに着物を引かれた。のぞきこまれるように、おれスザクさまの従者でいられてすごく幸せです、と告げられる。
「 ――― わかったから、ちょっと一度、着物をはなせ」
この近さで、シュンカからあふれるものを直に感じてしまい、全身が総毛立っている。
あ、とあせって着物を離すその顔をみていたら、また、こちらから手をのばし、その柔い髪をなでてしまう。
このしぐさは何も、『蓋』を調整するためだけのものではない。
ただ単に、触りたいと思うから触ることの方が、この頃は多い。
シュンカが身をすくめるように頬をそめ、スザクに笑いかけた。
いつもながら、その『気』の心地よさに、また、 ―― ぞわりとする。
ふ、と見合った目が、なぜか悲しそうににじみ、そしてまた、謝った。
「すみません。スザクさま、おれ、いまからきっと、 ―― もっと、スザクさまを困らすこと、言うと思います」
おもわず、坊主はにやりとわらう。
「困るかどうか、試してみろ」
坊主の不敵な笑みに押されたように、意を決したシュンカが、息を整えた。
「 おれ、スザクさまのことが、好きです 」
まっすぐに、みつめる瞳からも、そのおもいが伝わるようだ。
坊主は、静かに微笑み、そうか、と頭に手をのばす。
そのまま頭をつかみ、ひきよせた。
シュンカの口が、え?というように薄くひらく。
あのなあ、と鼻先で坊主はささやく。
「おれはまったく、困ってねえよ」
近すぎるシュンカの眼が、驚きと戸惑いで色味を変える。
だが、拒絶はみあたらない。
気をよくした坊主はお互いの鼻先がつく距離でその眼をみすえた。
「 おめえは、こんなふうに、自分に『うそ』をつかねえのがいい」
「・・・・・・・」
その声に、言葉に、視線に耐えられず、どうすればいいのかわからないシュンカは、ぎゅう、と目を閉じた。




