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今日も曇天、明日は雨  作者: 長谷川ゆう
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今日も読書

物心のつかない、2才くらいから本を読むのが好きだった。



もちろん、活字が読めない小さな頃は母親や祖母に絵本を読んでもらった。


何度も何度も1人でも読み返すので、絵本はボロボロになるまで読んだ。



初めて自分で読めたのが、「エルマーとりゅう」のシリーズだ。けっこう有名なのでご存じの方も多いと思う。



小柄だったので、絵本は下に置いて読んでいた。



本は、前回書いた幼児教室での人間関係や幼稚園のノルマや社会や世間を忘れさせてくれた唯一の私にとっての生きがいだった。2歳から。



小学生の時、私は学校でクラス全員の男子からいじめを受けて軍隊式の家でも居場所がなかった。




いじめの主犯は、勉強が出来ないのに親が中学受験させようとしたストレスから内向的な私に目をつけたチビな金持ちの男の子だった。



後ろには取り巻きの体の大きな男子数名。今で言う、無視やバイ菌扱いされては私は1人、小学校をたえていた。



そんな毎日を救ってくれたのも、図書館と本だった。本の紙の匂いと優しい司書のお姉さんや距離をとる大人達は安心だった。



卒業後は、中学生で逆転劇が起こる。


がり勉だった私の成績は、伸び、他の小学校から来た子達が、文武両道の子達で、話が合い、私をいじめていた同級生達は、大人しくなり私は普通に中学生活を送れた。



その分、時間が出来て勉強をかたずけて毎週土日には、必ず近くの図書館に通った。



本に囲まれ、静けさに囲まれた私は、学校の先生から教えてもらった乃南アサさんのミステリーから宮部みゆきさん、コナン・ドイル、エッセイ、ミステリー、時代小説を片っ端から読みあさり、海外のペーパーブックと参考書意外は、3年で読み尽くした。



この話をすると、普通にドン引きされるので人に話した事がない。



同調圧力の時代だ。中途半端に出る杭は微妙に煙たがられ微妙に炎上する。



一時期は、優しい司書のお姉さんに憧れて司書を目指したい時期もあったが、家の都合で頓挫した。



しかし、本はいつも私の側にいてくれる、と言うよりも本は動けないので置いてある


しかし、夢が叶わなくても本はいつでも私の側にいてくれる。



私は今日も静かに読書をする。




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