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Room6 ゆらぎ、離れ近づく箱と箱

「この部屋って誰の部屋だっけ?記憶飛んでるな、あたし」


 頭の中の声がそう言った、僕は少し心を落ち着ける。恐らく僕の中に居るのは鳳さんの人格の中の一人、陽さんであることは間違いないと思う。と言う事は、パーソナリティルームで僕を僕の部屋の中へ連れ込んだのは陽さんだったのか、それならば納得できる気がした。


 しかし、僕が考えている事はどうやら陽さんには伝わっては居ないらしい。そこで僕は声に出して彼女と相談する事とした。


「すみません。確認なのですが、そこに居るのは陽さんで間違いないでしょうか?」


 精神内で透き通るような声が響く、


「って、あれ?その声は那世君だよね。って事は、あたしもしかして那世君の中に居る!」


「どうやらその様です。僕にも何故こんな事態になっているのか、皆目検討もつかないのですが」


 どうやら彼女はかなり焦っているようで、声が震えていた。


「いやいやいや、有り得ないって確かに那世君は珍しい人だとは思っていたけどさ」


「そう言えば、僕を僕の部屋へ引き込んで下さったのは陽さんだったのですね。ありがとうございます。あのまま放置されていたら僕は自分の体に戻ることが出来なかったでしょう」


 頭を下げてお礼を告げる。自分の中の人に動作つきでお礼なんてなんだか馬鹿げているけれど。


「あんな異常状態じゃ動けないのも仕方ないよ。あたしもあんな体験、初経験だったからね。どうもやっぱり、あの薬が関係していたみたいだね。舞の異常に気がつかなかったのはわたしのミスでもある。結果がこんな事になるなんて思いもしなかったけど」


「今までには無かった事なのですか、僕は割れた空から何かが覗いたとき、見てはいけないものがその奥に見えたような、そんな気がしました」


「あたしにはそれを確認する余裕が無かったからなあ。でもきっとあたし達の部屋が崩れたんだから、その向うにあるのはきっとあたし達が抱えてる記憶の何か、なのだと思う」


「それよりも、今は舞さんが心配です。僕は結局舞さんの約束を守れなかった、あの薬、安全ではなかったのですね。彼女は大丈夫なのでしょうか?」


「君が責任を感じることはないよ。あたしも何も出来なかったもの。正直あたしにも何が起きたのか分からない。あたしが離れた事も初めて。舞にあんな症状が起こることも初めて。何もかも始めてずくしだからね」


 唐突にドアから音が発せられた、どうやら誰か僕のドアをノックしているようだ。僕はベッドから腰を上げ、ドアの前まで移動して確認をする。


「どなたですか?」


「俺だ、夕貴だよ。今皆で舞の部屋へ行こうと思ってな、その前に全員の無事を確認しておきたかった。那世は何も異変はないか?お前だけ置き去りにしちまったからな。俺も突然の事で動揺してた。すまない。」


 伊勢君が気を使って僕に声をかけてくれている様だ。


「かっこいいね。あたしの前じゃあんまり夕貴、気を使わないから。こういうのも新鮮だわ、結構同じ人間を別の視点から見るってのも面白いよね」


 陽さんが緊張感の無い感想を抱いていたけれど、僕はそれには答えずドアのロックを外して扉を開けた。その先にはパジャマ姿の伊勢君と阿須磨君が立っていた。


「こんばんは、元気そうで何よりです入間君。自分も少し罪悪感を感じている次第です。結局自分も、緊急時は自分自身しか守れない」


 目をつむり、軽く会釈えしゃくをする阿須磨君、そこにはなんだか特有の礼儀正しさを感じた。僕は全くそうして貰わなければならない理由は無いはずだ。結局のところ、自分を守る事は自分にしかできない。最後は己の力で解決する事しかできないのだから。


「気を病まないで下さい。もしそれで何か起こったとしても僕は誰も恨みませんし、僕自身に責任が有るだけですから。ですから、これからも僕に何かあったとしても放置していただいて構いません。僕は皆に迷惑をかけたくないのです」


「そんな事言うな!お前、自分の事なんとも思ってないのかよ。俺はもう見捨てないって決めたんだよ、あいつを見捨てないって」


 突如とつじょ)伊勢君が僕の肩を掴み怒り出す、その目は暗い色を(たたえていて僕を見ていない、何か記憶に干渉を受けている、そんな様子だ。徐々に指に力が入れられているようで僕の肩がきしみだした。僕の口が痛みで少し歪むとそれに気がついた阿須磨君が伊勢君を僕から引き剥がした。


「伊勢君、大丈夫ですか。落ち着いてください。那世君が痛がっています」


「あ、ああ、すまん。こんなつもりじゃ、いや、忘れてくれ。ただ、俺は那世、次はお前を守ってみせる。必ずな、だからお前も放って置け何て言うな」


 僕は何が起きているのか、それが理解できなかった。けれど伊勢君が僕を気遣ってくれている事は確かなので頷いておく。


「那世君はさ、悲しいとか、悔しいとか。そんな事感じられないのかな。あたしは感情に振り回されやすいよ。あたしがきっと感情の発露担当なんだ、だから夕貴の気持ちも少しは解るつもりだよ。でもあんなに怒るところは今まで見たこと無い。夕貴にもあたしが知らない一面って結構あるんだね」


 陽さんがそう、僕の中で答えた。


「それでは、3階へ行きましょう。まず名瀬さんと相模さんの無事を確認しなければなりません」


「ああ、そうだな。あいつ等は大丈夫だと思うが、ありさは俺が部屋へ放り込んだ。相模も中に入る所を確認したからな」


「それでは行きましょう」


 僕等が3階へと上ると既に二人は廊下で待っていた。


「遅い、何してたん?舞っちが、何かおかしなってん」


「私タチデ舞サンノ部屋ヲノックシタノデスガ、反応ガナインデス」


 今にも泣きそうな顔をした二人がお互いを見て僕等に訴える。伊勢君、阿須磨君が走って305のプレートの部屋の前まで行き、ドアを勢い良く連打する。


「大丈夫か、舞!大丈夫だったら返事しろ」


 伊勢君が大声を上げてドアを叩き続けるけれど反応は全くと言って無い。


「君達はこんな夜中に何してるんだい?紅葉さん起きちゃったじゃないか。安眠妨害だねえ。それに感心しないよ」


 頭をかきながら紅葉さんがパジャマ姿で現れる。どうやら騒音で起こしてしまったようだ。


「紅葉さん。舞が、舞が。おかしいんや、助けたって」


 名瀬さんがいつになく真剣な表情で紅葉さんに抱きついてそう訴えると紅葉さんも事態の重さに気がついたようだ。


「なんだって舞の状態が悪いのが解るのかね君達は、でもそれだけ必死なんだ。嘘じゃないようだね。マスターキーを持ってくるよ」


 飛ぶように駆けて階段を下りてゆく紅葉さん、すぐに戻ってくると舞さんの部屋の鍵を開けた。部屋の奥には歯を食いしばり、口から泡を吹いて苦しんでいる舞さんの姿があった。瞳孔が開いた目をむき出し両手でパジャマの首の部分を全力で握っている。ぎりぎりと歯軋りの音が聞こえ、苦しそうにうめき声まであげていた。


「これは、まずい。なんでこんな事に、私はすぐにスタッフを呼ぶ。君達は舞の手足を抑えておいてくれ。舞は暴れるかもしれない、少しの間で良いから頼む」

 紅葉さんは風のように走って消えた。僕等は言われたように彼女の手足を握って押さえる。僕はベッドの上まで手が届かなくて見ていることしかできない。


「なんでだ。なんでこんな事になった。昨日は全く普通だった、くそ!」


「うちがあかんかったん?こんなのないよ。舞っち、戻ってしもた。昔に戻って」


「違います、薬ですよ。梓さんの薬、きっと舞さんの体には合わなかったんです。やはり」


 皆が必死な顔をして舞さんを心配していた、こんな時まで僕の心は冷えていた。冷静な頭で何か必要なものは無いかと考えるのだけれど、なにも湧き出さない。


「あたしが、あたしが戻らなかった。そのせいだ、戻らなきゃ。戻らなきゃ舞が、舞が死んでしまう。あたしも舞なのに舞と別になってしまったから、入間君。何とかしてよ。あたしは君を助けた。半分は君のせいでもあるんだ、今度は君がなんとかして、お願いだから何とかしなさい!」


 陽さんが叫んだ、僕の中で張り裂けそうな声で、僕に何ができる?この冷たい人形、化け物の僕に何ができるだろうか。僕は、僕は、


 気がつけば僕はベッドの上によじ登り、舞さんの手を握っていた。僕の意思と関係なく口が開く。


「舞、大丈夫?舞、あたしは居るよ。舞と一緒だよ。だから大丈夫、心配しなくてもまた三人一緒になれる、だから今は耐えて、我慢して」


 僕が言ったのか、僕の口からそんな言葉が吐き出された。それを聞いた舞さんの瞳孔に光が戻り僕を見た。


「君、君の中にいる、のね。陽は消失したのでは、無いのね。本当に信じて、いいの?」


「あたしは覚えている。鳳季傘おおとりきがさ達の事を、舞があいつらにされた事を知っている」


「ありがとう、安心できた。私は、私達は、あなた無し、では生きていけない」


 舞さんは限界が訪れたのかそれきり動かなくなってしまった。今までの発作が嘘のように消えて無力に体を横たえている。呼吸を確認すると確かに息を続けているようで僕は安心した。


「那世君、酷い事言ってごめん」


 僕の口がそう動き終わると、いつのまにか僕の体の制御が僕に戻っていた。おぼつく指で打たれている相模さんのタイプ音が聞こえ、


「入間君ハ、一体、何ナノデショウ?」


 そう音声化されると。


「那っち、もしかして中に陽っちいてるん?」


「那世、居るんだな。陽がお前の中に」


「君は一体、どうなっているんです?」

 4人とも僕を唖然として見つめ、それぞれそんな言葉を僕に向けて言うのだった。遠くからテンポの速い足音が近づいてきて、


「舞は大丈夫?私もすぐに手伝う。すぐにスタッフが駆けつけるはずだ」


 紅葉さんの声が入り口から大音量で部屋の中へと流れた。


 その後、紅葉さんが呼び出した病院スタッフによって舞さんは念のため鎮静剤が打たれ、病院へと運ばれていった。僕等は梓さんから昨日、舞さんが渡された薬のことを話す。


「梓が渡したのか、紅葉さんが知っていれば」


 紅葉さんがその先を言葉にする前に阿須磨君が、


「止められましたか、止められるんですか、紅葉さんに!あなたは向こう側の人間ですよね。自分達とは違う、結局自分等は実験される側なのです」


と、さえぎって叫ぶ。


「すまない、な。私は否定できない。だから言いたい事が有ったら私に何でも言ってくれて構わない。どんな酷い言葉でさえ紅葉さんなら耐えて見せる。君達の不満は私が受け取る、だから抱えないで欲しい。私にも止められる様に掛け合うことは出来る。何かできはずだよ。それだけは信頼して欲しい。」


「そうか、俺達は今まで偶々うまく行っていただけなんだな。確実に良くなってる、そう思ってた。だが今回の事ではっきりしちまった、あんたは結局俺達の敵なんだな。初めから信頼なんて無かったんだ」


 紅葉さんの後に続いて伊勢君が目に暗い色を浮かべながらそう言った。言葉を受けた紅葉さんは、いつもは気丈で強そうに見えるのだけれど、今はなんだかとても弱弱しく見えた。


「やめ!止めよ。うちは紅葉さんが悪いなんて思わへん。今は皆気持ちが高ぶってる。だから今は正常な判断なんかできへんよ」


「私モソウ思イマス。今紅葉サンヲ責メテモ仕方ナイデショウ。舞サンガココカラ良イ方向ヘ向カウニハドウシタラ良イカ、ソノ方ガ今ハ重要ダト思イマス」


 僕の中の陽さんは表に出てきて以来、一言も話していなかった。僕がなにか間違った事を無意識でしてしまったのかと、そう考えていると、


「那世君、怒ってるかな。あたしもありさの言葉聞いて反省しなきゃと思ったよ。あたしも表に出られていたら、夕貴と同じ事か、それ以上の事言ってたと思う。それに君の事助けなきゃ良かったなんて思ってた。結局あたしが勝手に走ったから悪かったんだよね。舞があんなになったのはあたしのせい」


 僕は、違いますよと言いたかったけれど皆の前ではそんな事は言えない。普段もそうだけれど、口に出さなければ伝えられないのは不便だなと思う。


「紅葉さんは今から病院へ行こうと思う。舞の容態も確認しなければならない。梓には私の口から良く言っておく。薬を独断で勝手に処方させたのは完全に先走りしすぎ。ただ、あの子の事を余り責めないで欲しい。こんな事言ってしまえば反感を買うことになるかも知れないがあの子も今、医者としての意義に悩んでいる所なんだよ。責めるなら私を責めて欲しい」


「俺達はついていけないって事だよな。悔しいけど今はあんたに頼るしかないか。でも俺は、舞がもし死ん」


「それ以上は言ったらあかん。舞っちはきっと元に戻る。そう、思わんと」


「悪かった、とにかく舞の事。頼みますよ、俺は自分を抑えられる自信がない。これ以上何か有ったら俺も戻りそうだ」


 伊勢君が体を震わせていた。紅葉さんは眠れないだろうけれど、君達は寝ておいてくれ。明日も色々と忙しいはずだから。じゃあ、行ってくるよと部屋から出て行く。その背中は少し寂しそうに見えた。気がつくと残された僕以外のクラスメイト達の目が僕に集中していた。


「那世、どうなっているのか説明してくれないか?」


 僕は複数の目に晒される事で感じ始めた吐き気を何とか押さえ、これまでの事を要約して話した。僕の解らないところについては陽さんに補足して貰っていたので大体の状況は僕にも理解できた。陽さんは僕を部屋に放り込もうとした所で時間切れになり、僕の部屋に吸い込まれてしまったそうだ。僕の話を聞く事で皆は少し落ち着いたようで、感じていた皆の焦りは無くなっていた。


「ナルホド、コンナ事初メテ以外ニ有リ得ナイ事デスネ」


「ああ、那世の中に陽が居るとはな。まあ、あれを見せられれば信じざるを得ないとは思うが」

「自分は思うのですが、陽さんがこのまま入間君の中に居たままではまずいのではないでしょうか?」


「あ、それ、うちも考えた。元々舞は三人の人格で一人だった訳やもんね」


 四人がそう言うので僕もやはりそうなのだろうな、と思う。


「あたしも戻りたいとは思うんだけどね。簡単に戻れれば良いんだけど。早く戻って舞を支えてあげなきゃ、くそ。あたし何やってるんだ」

 陽さんの悔しそうな声が僕の中で僕にのみ響く。


「やっぱり、舞に薬を飲ませるしかないよな」


「mtv-001、ですか。結局それ以外は、考える事はできませんか。入間君には普通に飲んでいただければ良いでしょうが、鳳さんにはどうやって服用させるのですか?」


 相模さんが首を傾け、思い立ったようにキーボードに触れる。


「私達ガ舞サンニ直接飲マセル事ハ難シイト思イマス。病室ノ位置モ解リマセン。私達ガ聞キイテ教エテモラエルカモ解リマセンシ。薬ハ当日、病院デソノ日ノ服用分シカ貰エマセンカラ」


「うーん、うちならあの薬、一日抜いたところで大した事あらへんと思うけど。そしたら紅葉さんに頼んでうちの分、舞っちにあげるか」


「お前、本当に抜いても大丈夫なのか?それよか、紅葉さんなあ。頼まれてくれるか?俺、さっき紅葉さんに悪い事言っちまったかな。頼れるのはあの人しか居ない、か」


 伊勢君が心配そうに言った。


「うちは抜いても眠くなるだけやから。その代わり、明後日はうちは眠り姫になると思うけど。今は舞っちを回復させることの方が重要や。」


 名瀬さんが八重歯を見せながら笑って、手のひらを拳に変えて胸を叩いた。


「紅葉さんはきっと、依頼したとすれば面会程度は了承していただけると思います。そこで自分達の内の誰かが薬を飲ませてあげれば良いですが、果たしてそれで本当に鳳さんは回復するのでしょうか?自分は逆効果になる可能性も考えなければならないと思うのです。mtv-001ですが、飲み続けている自分達でさえ、まだ未知の部分が多すぎる。鳳さんの症状が更に悪化してしまう可能性、自分はそれが恐ろしい」


 阿須磨君が顔を手のひらで覆う。


「他に出来る事があるってのか?どっちにしてもルームに入れなけりゃ陽も戻れないだろう!俺達は信じるしかないんだ、考えてる時間なんざ無いんだ」


 皆が、俯いてしまった。僕は、僕が鍵なのに会話の中に入れない事が恥ずかしく思った。だから今回は僕も自分から動かなければ駄目なんだ、そう思う。


「今日は僕は自由行動組なので、舞さんに会おうと思います。僕の中には陽さんも居ますから舞さんの精神を落ち着かせることも出来ると思います」


 そう僕が言うと伊勢君が僕の肩に手を置いて、


「本当なら俺がなんとかしてやりたい、だが今回ばかりは俺に、俺達だけにはどうにもならない。本当に那世が頼りだ、会って間もない俺達のために何かするのは苦痛かもしれないが、頼む。舞を助けてやってくれ」


 伊勢君は頭を僕に下げた。すると他の皆も自分からも頼む、と僕に頭を下げた。僕に頭を下げらる理由なんて何も無い、むしろ頭を下げなければならないのは僕の方なのに。何故なら舞さんをあんなにしてしまった原因は僕にもあるのだから。


「皆、止めてください。原因は僕にあるんです、僕が何とかするのは当たり前の事ですから。それに、今回は純粋に舞さんを僕が助けたい。そう思うんです」


 四人が僕を囲んだ。伊勢君が僕の頭をなで、名瀬さんが僕の頬を引っ張り、無理やり笑顔を作らせる。相模さんが僕の手を握り、阿須磨君がぼくの肩を叩いた。僕等はそれぞれ頷くと今日の昼間、どう動くかを話し合うのだった。


「ありがとう、あたしは嬉しいよ。こんなに舞の事を思ってくれる皆と昔から一緒だったなら、あたしも存在しなかったかもしれない、あたしは忘れない。舞の体に戻っても忘れないよ」


 陽さんが僕の中でそう、消え入りそうな声を響かせた。



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