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城を守る者

城門を守る一人の男。

魔王城の城門の前に佇んでいる。

その一人によって、魔王城の内部に侵入する事ができない。

彼に挑んでいった勇者全てが命を落としている。

そんな状態続き、いつしか魔王城の周囲に多数の勇者の姿はあるが

その男に戦いを挑もう、という者がいなくなっていった。

それでも、新しく到着した勇者の中には、我こそは最強

と信じて疑わない者がおり、皆の声援の下、戦いを挑むが

いづれも悲しい最期を迎えている。

幸いなことに、敵は城門の前から勇者たちに対して攻めてくる

と言った事が無かったので、勇者側が攻撃しなければ

被害が出ることは無かった。

ところが、各国首脳部は進まない魔王城攻略に対して

不満を募らせ、結果を求める。

それに対する現地の勇者の返答は、戦力不足により

膠着状態を継続中。

という物ばかりだった。

そしてその報告をもとに、新たな勇者が投入される。

そんなやり取りが繰り返され、何日経っただろう?

ようやく、トーレス大陸から十一人が到着する。

インシディは未だ、トーレス大陸におり、ゼンは

使者として各国を訪れたあと、行方が分からなくなっている。

その十一人をリッジが自分のいる陣へと招き入れた。

初対面の者同士が挨拶を交わした後

ミグリスが今の状態を簡潔にまとめて皆に告げる

それを聞いた後、ジェラスが

「リッジ、ミグリス、これはいったいどうゆうことだ?

これだけの人数がいながら、城門一つ突破できないとは!

お前たちの祖先のディアスやコムが見たら、失望するぞ!」

ジェラスは、昔から二人の勇者に対して、激しい嫉妬心を抱いていた

ただ、血統によって当主に選ばれただけの存在だ、と思っていたからだ。

このジェラスの言葉を聞いて、エンビーが

「では、ジェラス殿。

我々の祖先、カスミとクラウスの名に恥じぬよう

まず、貴方が先陣を切って、門番と対決してください」

そう言ってジェラスを送り出そうとする。

これに対してジェラスは

「わ・私にはインシディ様がいない間に

この組織をまとめる、という役目がある。

その任を放棄して、敵と戦う事は出来ない。

そこのアブソルート、とかいうお前!

お前を先方として任命する!

見事敵を倒す事ができれば、インシディ様にお願いして

恩賞を与えてやっても良いぞ」

それを聞いたシーミングが

「お前、もう出ていけ!」

と、突然言い放つ。

その視線を受けたジェラスが

「いや、しかしだなぁ・・・」

などと言い訳をしようとするが

「黙れ!」

再びシーミングに一括されて、しそうにその場から

出て行った。

その途中でアブソルートが

「私は失望しないが、クラウスさんやカスミさんは

失望しただろうね」

と、聞こえるか聞こえないかわからない程の呟きを漏らしていた。

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