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蘇る魔王

ナザード大陸、魔王城。

観光地として多くの人々に親しまれてきたこの城の謁見の間で

ある変化が起こっていた。

その異常に気が付いた案内係が、観光客の避難誘導を開始する。

同時に、警備携わっている勇者が謁見の間の周囲に集まった。

通常であれば、イベント用の装飾がなされた武器や防具で徘徊し

酔った客や悪戯をする子供たちに、演出用に開発された

派手な魔法で注意を行っていたのだが

今回の現象は過去にない異常を感じさせていた為

各々が即時臨戦態勢をとれるように完全武装で現れた。

ただ、そこに集まった警備の誰一人として

謁見の間に入る事ができずにいた。

この時、警備の責任者だったのはサーティングと言い

長年、魔王城の警備を行ってきたが、勤続三十年にして

ようやくフロア責任者となった人物だった。

彼は、自分の能力の限界を知っていた

だからあえて自分の力を上回る、と判断したことに対しては

迷うことなく、上長の判断を仰いだ。

今回に関しても、すぐに自分の手に余る事態だと判断し

「国有」の幹部に報告を行う。

しかし、報告を行い、その指示が出るまでの間に

謁見の間に新たな変化が起こっていた。

その中央に、人影が見える。

初めは朧げな存在だったが、時がたつにつれて、鮮明になっていく。

それを見ていたサーティングとその部下たちは

現れた人物の力の強大さを感じ取った。

そこで、サーティングはこの職について初めて

自らの判断で行動する。

その決断が誤っているかもしれない。

そんなことを考える余裕もないほどの重圧。

そして、その重圧から逃れようとするために

行動せずにはいられなかった。

しかし、やみくもに突入して、全員に被害があっては

意味が無い。

そう考えたサーティングは、一人

謁見の間に突入する決意をする。

突入するにあたって、指揮権を一時、副長に渡すが

自分が謁見の間に入った後、よほど大きな変化がなければ

本部の指示に従うように。

と、最後の指示をして、一人

謁見の間に入っていく。

今まで、あれほど入室を拒絶していたのが嘘のように

すんなりと部屋に入り、その人影へと近づいていった。

そこにいたのは、かつてナザード大陸の魔王

と呼ばれた存在だった。

そして魔王はサーティングに語り掛ける。

「あなたに力を与えましょう」

と・・・。

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