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膨らむ妄想

勇者組合の四兄妹が神の力を得て、人間をという存在が

今後も存続させるべきか、もしくは絶滅するべきなのか?

それを決めるための天秤として力を与えられた

彼らは約束の場所、ナザード大陸、魔王城へと向かっている。

なぜこのような事をしたのだろう?

管理者としての立場で言えば、いきなり目的地に現れて

裁定を下せば済む話だった、しかし自分以外の管理者が

この世界に対する行動を見ると、彼らの管理者らしからぬ行動の

が不可解で仕方がない、そしてその原因を知りたい。

と考え、あえてクロツ大陸へと降り立つ。

そこに四兄妹がいた事は、彼にとって偶然だったが

そんな時、彼の中である考えが浮かんだ。

これはもしかしたら、チャンスなのかもしれない。

自分が今後、創り上げていく世界。

その世界に暮らす者の最低ランクの能力設定を兄妹に与えたら?

この世界の人間は、その能力に優っているのだろうか?

この機会に試すのも良いかもしれない。

そしてもし、その最低の能力すら超えられていないのが人間なら

そのまま滅ぼして、すぐに次世代の魔物の世界に移行する事ができる。

そんなことを考えていたら、この世界には既に魔王や魔獣、魔物といった存在も

確認されている。

という事は、ここで彼の作り出した物が魔物達をも凌駕すれば

再び数千年、という時を待たずに自分の思い描いた世界を

創造する事ができるのではないか?

そうすればこの三大陸の主導権を握り、他の二人を従える事ができるし

残った二大陸に対してもその成果を見せれば

自分の傘下に下ってくるかもしれない。

そうすれば最終的に、この世界を自分の管理下に置くことができる。

四人に力を与えた当初は、ただのおもちゃ程度にしか考えていなかったが

後で考えると、そのおもちゃも意外に価値があるように思えてくる。

失敗しても、痛手があるわけでは無く、ただの遊び

として真の裁定を下せば済むことだ。

そんな妄想に少しだけ期待しつつ、四兄妹の行動を見守るのだった。

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