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伝説の勇者
エンビーが紋章を開放し、聖獣に近づいていく。
彼は紋章の力のうち兜、兜飾り、マントの三つを開放して
聖獣と対峙した。
聖獣は目の前に立つエンビーの魔力を感じたのか
身動きする事ができない。
そこで我に返ったのはボーンリスで
その場にいた者たちに撤退の指示を送る。
「撤収!
負傷者を庇いつつ、戦闘範囲から離脱せよ!!」
この指示に反応したのはボーンリスと共に真正勇者協会
を離脱した者たちだけだったが
なんとか負傷者を安全圏内に運ぶことができた。
その頃に、ようやく自分を取り戻したジェラスは
重臣たちに、真正勇者協会が受けた仕事を
正統勇者組合が許可なく越権行為を行ったことに対して
ナザードのパリット王国に進言する準備を進めた。
また、エンビーと対峙する聖獣は彼の力に対して
恐怖、という概念を初めて抱いていた。
エンビーが仲間であれば、即座に膝を屈し
臣下の礼をとっていただろう。
その力に死、すらも覚悟させたエンビーに
思いもよらない訪問者が現れた。
今はアブソルート名前を変えているが
ナザードの魔王を倒した勇者コム
その人だった。




