神の力を得た者
神の力をシーミングに定着させるために時間が必要だったバニティは
魔王たちの状況を探るべく、動いている。
そこで、魔王たちを狙う伝承者とシダイズたちの存在を知る。
バニティは彼らに魔王と戦わせることで、時間を稼ごう
と考えていた。
ただ、その時間稼ぎもあと数日。
シーミングに埋め込んだ魂が、彼の中で融合しつつある
その神の力を、身をもって体感している。
この融合が完成すれば、もはや自分は勇者コムでなく、教団の支配者バニティでもない。
神を創造し、従える存在となる。
そして、間もなく訪れる約束の時に備えて、その存在を凌駕するために
導き出した答えでもあった。
こうして彼の思惑通りに融合したシーミングが神としてバニティに付き従う。
そしてバニティはこの日から名前を変え、アブソルートと名乗るようになった。
そして時を同じくして、彼の元に魔神教団ベーゲルに神が降臨した。
との報告が入る。
それを聞いたアブソルートは、笑みを浮かべ
シーミングに命令する。
「神を越えた魔物が現れたようだ。
その魔神の力、確かめてきてくれ」
この一言で、トーレス大陸に神と魔神の戦いが始まろうとしていた。




