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真正勇者協会

聖獣を倒すための作戦が決まり、いよいよ決行。

そんな状況で作戦の中止を伝える一人の男がやって来る。

彼は真正勇者協会の紋章入りの協会幹部の印綬が押された

洋紙を手にしていいる。

その洋紙には、現ジェラスの任を解く事、新たに配属される

新任当主の指示に従う事が明記されており、さらにエンビー家との

共闘は認めない。

という文面だった。

これにより、この夜の出撃は中止される

さらに前当主であるボーンリスが次期当主の到着に関して

問うと、次期当主の到着は四日後との答えが返って来る。

その間の戦闘に関しては、防衛に徹し、戦線を維持せよ。

という命令が出ていた。

だが、いままで聖獣の攻撃に対して撤退を繰り返す事しかできなかったものを

戦線を維持する方法も計画も現場の判断、との事だった。

これに反発した勇者たちのなかに戦場を放棄しようとする者が現れる。

この事態を危惧したボーンリスが使者に対してエンビーの作戦を決行する様に

働きかけをするが、この行動が真正勇者協会の意志に反する行為として

問題視され、ボーンリスは協会勇者としての地位を追われることになった。

そんな仕打ちを受けたボーンリスだが今まで共に戦った勇者たちの事を思い

エンビーの元を訪ねる。

エンビーは他家の事情に干渉しない。

という立場をとっていたが、ボーンリスが協会を離れた事によって

彼との面会に応じることにする。

そんなボーンリスに対してエンビーが提案したのが

正統勇者組合への入会だ。

彼や彼を慕ってついて来る者の他に、戦場を放棄して行き場を失いそうになる者たち。

そういった彼らを全て組合で吸収しよう、という提案を行う。

この話を聞いて、組合へ参加したのはボーンリス以下、四十名だった。

協会に残った者はすべて協会幹部に親戚や兄弟がいる者たちだったが

勇者十名程では聖獣の進撃を止める事ができず、早々に撤退を開始する。

その行動の速さに当初、次期当主の到着が四日後と思われていたが

二日で合流することができた。

そして当主と増援百五十名の勇者が合流したあと

ジェラスからエンビーへ使者が遣わされた。

使者の言い分としては、この大陸のインフェクシアス教団との戦いは

真正勇者協会が正式に依頼を受けている。

従って、正統勇者組合は一切の手出しをしないように

といった内容で、彼らはナザードで情報を得た

魔法の変革に関する情報を元に聖獣撃破に向けて

確たる自信を抱いていた。

そして協会の勇者が一人、聖獣に戦いを挑む。

彼はゆっくりと呪文を詠唱する。

そこに現れたのは、紅い魔法陣。

そして魔法陣から迸る閃光は聖獣に命中する。

それを見た勇者は悶絶する聖獣の姿を想像し

笑みを浮かべる。

しかし、聖獣には特に変化が見られない。

その後も勇者が数度、同じ魔法を使うが

全く効いていないようだ。

それを察知した勇者の表情は次第に凍り付き

恐怖に狩られてその場から逃げ出そうとする。

そして勇者が聖獣に対して背中を向けた瞬間

聖獣が勇者に襲いかかり、勇者は絶命した。

この一部始終を見ていたジェラスが動揺して側近に問う。

「あ、紅い魔法陣はこの世で最高の魔法陣じゃなかったのか!?」

その言葉を聞いた側近たちも同じ思いだったために

驚きのあまり、声を出せないでいた。

そこでようやく、協会から離脱せずに残った勇者たちが声をそろえて

「あんたたちは一体、ここに何をしに来たんだ?」

と言った。

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