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立ちふさがる壁

トーレス大陸で神を召喚し、自分の力として取り込もうとするベーゲルは

以前にも増して、熱心に信者に対する奇跡を行い、その信心の強さを

増大させていった。

しかし、幾度となく神の召喚を試みても未だ神は現れなかった。

そこで彼はふと、あることを思い立つ。

自分が神の亜種であれば、無理に種になろうとしなくても良いのではないか?

亜種として、種を越えれば良いのであれば、神の存在にこだわる理由もなくなる。

彼はそう考えて神の召喚に対するこだわりを捨てる。

そしてそれからは、神を越えるためにあらゆる力を吸収するための繭を作り

その中で過ごそうと考えた。

ただ、この事に関して共闘しているもう一人の魔王メドシンに話すが

ベーゲルの希望に対して、特に気にする様子もなく

彼の後継者として一人の信者を指名する。

そして同時に自分は神主の地位から退き、神になる手段を模索するために

インフェクシアス教団のバニティの元を訪れた。

こうして二人の魔王は違った道を行く事になる。


バニティ邸では魔王メドシンと家長が面会していた。

ここでメドシンが希望していたのは、バニティの研究結果の開示だった。

そしてさらに、叶うなら一緒に研究を行いたいと希望している。

その希望に対し、バニティは快く受け入れ

翌日から施設へ同行することを提案した。

不意な訪問に対してのこの対応に、普段は感情が無いのか

と思われていた魔王に若干、驚きの表情が見られたが

それは一瞬の事で、再びいつものメドシンに戻っている。

そして翌日、バニティとメドシンは施設に向かい

バニティが研究を行っている部屋を訪れる。

ところがそこで突然、メドシンは自由を奪われる。

それを見たバニティが言った。

「貴方の申し出は大変魅力的でした。

そして、貴方となら神も創造できるかもしれないとも思いました。

しかし私が過去に勇者だった時、皆に話していたことがあります。

いかなる理由があろうとも、越えてはいけない一線がある。

それが魔王の力だ、と。

その私が自分の未熟さから魔王女に陥れられ、魔王の力を持つ事になった。

そんな私が今は名前を変え、再び彼女と戦い、倒すことで勇者としての名前を

取り戻そうと思っています。

ですから貴方の申し出は本当に魅力的でしたが、彼女との内通などの危険が

ある以上は、受ける事ができないんです。

しかし、私がバニティでいる間は、貴方の力を存分に利用させてもらいます」

そう言って身動きの取れなくなったメドシンを一人部屋に残し

部屋を出て行った。

そして、新たに手に入れた魔王の力を根源とする新しい神の創造を開始する。

そこで副産物として生まれたのが、新生聖獣だった。

七度の失敗を元に、八度目にしてようやく神らしき存在が現れた。

ただしそれと同時に、メドシンの存在が完全に消失してしまう。

バニティはその事を少しだけ残念に思ったが

目の前に現れた神の存在に対する興奮の方がはるかに勝っていた。

そして彼はこの日のために用意した神の器の準備をする。

しばらくしてそこに現れたのは、勇者レヴィの兄シーミングだった。

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