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変革の時

魔王女フィリンと勇者ペンの戦いによりこの世界の魔法は

大きな変革をもたらした。

この世界におけるこれまでの魔法は、呪文の詠唱による魔法陣の生成

そして、生成された魔法陣から効力が発生する。

しかし、このままでは魔王達がいた世界の魔法の威力をそのまま再現する事はできなかった。

これに対して、勇者ペンの使用したのは、通常の

呪文詠唱によって生成された魔法陣の効果を、この世界で完全に発動するために

最終発動条件として、その魔法に適したキーワードを発する事だった。

彼がこのキーワードに気が付いたのは、彼が勇者でありながら

魔王の力を持ち、魔王達の世界を体験していたから

というわけでは無く、彼の性格によるもので

しかもその性格がこの結果をもたらしたのも

普段から魔王女フィリンに説教をされていたからで

ペンが魔法詠唱後に彼女に対するボヤキをしたことから

全ては始まっていた。

最終的には単なる偶然となってしまうのだが

そのボヤキにより、ペンの魔法陣の効力に変化が訪れる。

そして彼は、魔王達と行動を共にするようになってから

少しずつ、魔法陣と発動に必要なキーワードを探していた。

そのせいで彼は今に至っても、紅い魔法陣を生成することが出来ていない。

そしてもう一人の変革者であるフィリンが二重魔法陣に辿り着いたのは

彼女が日頃からペンに話している魔法陣の講義で

この世界での魔法陣は本来白銀であるが

この世界を超越した者達が使うことのできる魔法陣があり

それぞれ白銀、紅、黄、緑、青、紫、そのすべての色を

多層に組み合わせた魔法陣は神の領域だという

この、ある種神話に近い話を実現するためには、三つの難関があった

一つは、通常の魔法詠唱で生成される魔法陣の色は単色のみで

二色以上の生成を行った者がいなかったこと。

そして、仮にそれを克服できたとしても

二つ目に、魔法陣は色によってそれぞれの質というものがあり

その資質を有していない者は魔法の発動を行えないということ

さらに、この二つをクリアしたとしても、最後の難関が

それらの魔法陣の生成を調整し、均等に発動すること

これら全てを克服し、発動することは極めて困難だった。

そのために彼女もまた、新たな上位魔法陣の生成を行うことが出来ずにいる。

ただ、最終的な結果として「詠唱(チャーント)」の魔法を

作り出すことに成功することが出来た。

この魔法により発動した白銀の魔法の力を一として

その上位である紅い魔法陣の力が二となり

魔法陣のこうかは三の威力を発揮することが出来る。

ただ、魔獣の黄色い魔法陣も三の力を有していたが

資質の差で優るフィリンの魔法が魔獣の討ち果たした。

この魔法陣の出現により通常の単色魔法陣で上位とされている

色を討ち果たすことが出来ると思われるが

実際には、それぞれ単色の魔法陣を生成する事ですら

困難であり、全ての色を多層で発動することが出来るのは

能力、資質、そして魔力の全てが必要になるため

恐らくは神でなければ不可能だろう、と思われた。

そしてこの話は、ペンとフィリンの傷が癒えるまでの間に

ゼンによってこの世界の全ての者達の知る所となった。

そういう意味で言えば、この魔法に対する変革の

一番の功労者はゼンだったのかもしれない。

ともあれ、この話が原因で魔法に対して激的な格差が生まれる事になる。

それに加えてトーレス大陸の二教団では

いよいよ神の創造が最終段階に入ろうとしていた。

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