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聖なる大陸

トーレス大陸はナザ-ド大陸の魔王が討伐された頃から

様々な神が人の手によって創造され、神話時代の神の存在も

否定するようになっていた。

そして、無数に存在する神の信者たちの間に争いが起こる。

自ら信じる神こそが唯一、絶対の存在である。

と信じていた彼らは、他の神に惑わされている哀れな信者を

自分達の信じる神の教えによって導こうとした。

こうして、二百年の間にかつてあった数百もの神の教えは

姿を消したのである。

そして今、大陸に現存する神に勢力は四つになっていた。

その最も大きな勢力はインフェクシアス教と言い

太古の昔から存在していた神ではなく

人々の手によって創造された新しい神だった。

そんな彼らは自分達の教えを説く以外にも

他の教団の者達を改心させるためには

武力をもってでも行わなければならない。

それこそが正義である。

という使命感を持っていた。

だが、そのやり方に反発する者は他教団へと改宗し

大きな反発を呼ぶ原因にもなっていった。

そうした状況から敵対する他教団の勢力が増え

武力をもって取り込もうとすれば、自らも大きな損害を受ける事態に陥っていく。

やがて教団の大多数の幹部達が現状を維持を支持するようになっていった。

そんな状況に一部の幹部が不満を漏らしていたがその体制は変わらなかった。

そこに魔王再来との報が入って来る。

それを聞いた教団幹部である八十賢人と十三聖者達が大聖堂に集う。

ちなみに賢人は主に教えを説き皆を導く存在で、聖者が他教の悪しき教えに

惑わされた人々を救うべく武力をもって呪縛から解放する役目を担っている。

全員が集まった大聖堂の議会室には、教団の最高責任者である総主教が

皆に対して語り掛ける。

「いよいよ、恐れていたことが起こってしまったようだ。

再びこの世界に、魔王が現れたというのだ。

これは、偉大なる慈愛の神インフェクシアスの教えに導く事を怠り

邪教徒共を放置した事が、この世に再び魔王を呼び寄せたのだ。

こうなっては、一刻の猶予もない。

今こそ我々が神の御手に成り代わり、邪教徒共を正しき教えに導かねばならん。

魔王に汚された者達の肉体を浄化して魂を救わねばならん!

それによって魔王の存在がこの世から滅することが出来る。

人々を正しき道に導く為、立ち上がるのだ!」

そう言うと総主教席を降り、控室へと戻っていった。

元々彼は十三聖者で、最も多くの肉体を浄化して魂を救った功績から

総主教の座に就くことが出来た人物だった。

しかし、保守的な周囲の環境から大陸統一に向けての戦闘行為行うことが難しく

日々、機会を伺っていた。

そこに今回の魔王再来の報を受け、これこそ天の啓示

と考えたのである。

この情報はこの日のうちに大陸の教徒全てに通達され

遅くとも三日後には他の教団の主だった者達の知ることになる。

そこで月の女神ミリアを信仰するクロライド教の神官長は

ナザ-ド大陸のカルウ王国に援軍の要請を行った。

彼らは過去、魔王討伐時代にベノアがト-レスを訪れて以来

度々交流を行い、親交を深めていた。

だが、ナザ-ドにも魔王再来に対する対抗手段を必要とする為

カルウ国王は今回に限って良い返事をしなかった。

ただ断ると言うのではなく、曖昧に保留と言う態度を示していた。


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