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クロツ大陸 15

港町モッチャ。

ナザ-ド大陸から海を越えてクロツ大陸に上陸する確率が最も高い町。

通常の天候であれば、海流もあるだろうが

ほぼ、この町に船が着いているようだ。

そのせいか、ナザ-ド大陸の旧五王国全ての者達に出会うことが出来た。

そして、それがこの町にとって最大の魅力となり

町の繁栄の源でもあった。

解放軍が進軍を開始する前、ワイフは会見し、モッチャ行きの許可を得ていた。

同行者には、腹心である元首領ブアハとがいた。

ワイフが投降する際、二人の腹心を連れてきていたが

今回、一人は共謀して投降をしたその他大勢である首領たちの

お目付け役、としてババロの陣に残してきている。

彼はここでの目的を果たす為

ダロアに紹介された宿屋へと向かった。

「いらっしゃいませ」

店に入ると元気の良い声が聞こえる。

声の主は少年だったが、笑顔で二人を迎てくれていた。

「ここに、モナカという娘がいると聞いてきたんですが」

少年に対して、丁寧に問いかける。

「彼女は、退職しました。

あなた方は、なぜ彼女を探しているんですか?」

客ではないと知って、少年に警戒する雰囲気が感じられる。

その空気を感じ取り、穏やかな口調でモナカが問う

「以前、ここで宿泊したダロアという人に紹介されて

飛龍を手配してもらえる所を探しているのですが」

それを聞いて少年の警戒心が消える。

この町で、酒場や宿屋などに人が集まり

仕事を探すように店主に話しておくと

条件に合った相手を探してもらえる。

そして、店主はいくらかの紹介料を貰える

と言った仕組みが出来ていたからだ。

「飛龍でだったら、最近重要が多くて

条件がまちまちだね。

まず、飛龍だけ手配をしてくれる所がいくつか

そして、乗り手がついて来る所もいくつか

って感じかな」

「と、いうことは、こちらの条件がはっきりしないと

答えが出てこない、という事ですね」

ワイフの答えに、にこり、と笑った少年を見て条件を話すと

「その仕事をこなせるのは、今は一人しかいないね。

もし、気に入らなければ他を探してもらっても良いよ」

実は、ワイフたちがこの宿を訪れる前

町の宿屋酒場で同じ質問をしていたのだが

そのほとんどの店で同じ答えが返ってきていた。

「その一人しかいない彼の名前は?」

ワイフの中では、恐らく彼だろう

という確認の意味で少年に聞いてみる。

「ラーンセル」

そっけなく名前だけを伝える。

「準備はいつ頃出来そうかな?」

他でこの質問をした時、揃って皆

「確認が出来次第、連絡します」

という返事ばかりだったが、少年に限っては

「いつ、準備ができてれば良いんです?」

と、逆に質問を返された。

「三日後の朝には出たい」

条件的には五日はかかるだろうと思っていたが

ババロとの期限もあるので、できれば自分が滞在できる期間に

終わらせておきたかった。

「では、三日後の朝に」

再びそっけなく返事をする少年に

「それまでの宿は、ここにお願いしたいのだが」

というワイフを見て、少年は今日一番の笑みで

「ありがとうございます」

と言うのだった。

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