クロツ大陸 8
タ-ヅの陣営では敵に対しる対抗策を話し合っていた。
「魔法による召喚であれば我々にも対抗の手段があるはずです」
ババロの発言に対して、オジが問う
対抗策を考える前に、兵士たちの士気をどうにかしなければいけない、かもです」
現実として、兵士たちの気持ちがこの戦いに対して消極的になっているのは事実だった。
このまま再び戦いを行うとしても、解放軍に勝利は無いように思えた。
「打開策、ということですね」
オジも雰囲気を察して口添えをする。
ここでようやくターヅが
「何か良い案があるか?」
と皆を見渡しながら問う。
そこで一番に発言をするのは、ババロだ。
「まず、防御系の魔法使いと攻撃系の魔法使いの部隊を編成します。
敵の魔獣は今の所、一体しか現れていないませんが
敵の攻撃力の上限が未知数の為、攻撃系を一人として
防御は二人から三人で挑むのが良いかと思われます。
この度の戦闘でこちらの魔法が通じない。
という報告を受けていますが、どの魔法が通じないのか
というのは、まだ検証の余地があると思います。
極度の混乱の中、魔法を放つ者たちが
敵に対しての効果を把握できていたか?
といえば、疑問です」
ここまで言うと、彼は静かに皆を見渡した。
「問題なのは、敵に対する恐怖心なもかもです」
その一言に、数秒の静寂が訪れる。
そして、オジが
「ナザードの勇者を頼ってみてはどうか?」
と呟く。
ナザ-ドでは魔王を討伐し、カルウ王国の勢力が増している
とはいえ、王国の勇者はディアス一人で
後は魔王に滅ぼされた国の勇者だった。
しかも、魔王討伐の恩賞は微々たるもの
更に自分達の祖国をカルウ王国の支配下に置かれている。
という情報が入っていた為
勇者を自分達の仲間に取り込むことが出来るかもしれない
という思いも込められていた。
「では、ババロには魔法使いの部隊編成を任せる。
準備が出来次第、報告するように。
ただ、戦闘に至っては敵の力を測るものであり
危険を感じた場合は撤退を許可する。
ノッポはターヅ指揮下の魔法部隊と敵魔獣の行動、魔法の詳細を確認し
敵魔法に対する防御魔法を開発する事。
また、オジはナザードの勇者を訪問し
我々の力となるよう、交渉を行うこと。
更に、ナザ-ドの飛龍が魔獣に対して
有効な手段となりうるか確認する事」
ここまで話したターヅは笑顔で皆を
送り出したのだった。




