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狂気の果て

かつてジェラスだった彼の名はスタフと言い

これまでインシディに長年仕えてきた功績を認められ

ようやく、ジェラスの名を継ぐ事が出来た。

そして新たな力を得て、自分こそが唯一、絶対の存在

になったと思い込んでいた。

ところが、今はナザードの管理者ファウンから逃げなくてはならない

そんな自分を客観的に見て、激しい怒りがこみ上げてくる。

その思いをぶつける相手に選ばれた兄妹。

スタフが二人に対してかざした手の平に、彼らの力の源が

吸収されようとしている。

その手が、ディアスによって手首から切り飛ばされた。

突然、力の増加を感じなくなったスタフが、自分の手首から先が

無くなっていることに、ようやく気が付いた。

その傷を認識することによって、激しい痛みに襲われる。

我を忘れて、ディアスにつかみかかろうとするが

その両手はすでに失われている。

すでに正常な判断が出来なくなっているのか

歯をむき出しにして、ディアスに嚙みつこうとする。

スタフの歯がディアスに届く前に、その首が宙を舞う。

ディアスにはねられた首が、兄妹の足元へと転がっていく。

それを見た兄妹は、力無き者の無様な最後だ。

そう感じていた。

その時、スタフの口から吐き出された舌が

リジュアルの足に絡みつく。

その巻き付いた物。

口から吐き出された舌のような物は

スタフの執念のようだった。

彼と生首との距離は二メートルほど離れていたが

足首に巻き付いた物によってリジュアルの体が

徐々に、生首の方へと引きずられて行く。

リジュアルは必死に抵抗するが、その力に抗うことができない。

恐怖のあまり言葉を失い、ティージングを見る。

彼女はその光景の恐ろしさに、腰を抜かしているようだ。

僅かな望みをかけてディアスとペンを見るが

彼らは首を失った肉体と戦闘を行っている。

もう、誰も助けてくれない。

そう思った瞬間、足首に激しい痛みを感じた。

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