クロツ大陸 2
ナザ-ド大陸が魔王に蹂躙されて行き場を失った人々は
大陸を捨て、海へと逃れた。
そしてたどり着いた大陸の一つにクロツ大陸があった。
移り住んだ当時は特に諍いがあるわけではなく
一定の距離を保って先住民族と暮らしていた。
しかし、移住者の増加と共に、先住民たちとの小競が増えていった。
この頃の先住民たちは自分の一族を尊重し、特に結束する事が無かったので
他の部族と移住民との争いがあったとしても、参加しようとはしていなかった。
そのせいで自分たちの住む土地を侵略されていったのである。
このままではいずれ、彼らは全て淘汰される運命にあった。
そこに一人の男が現れ、先住民に結束を呼び掛ける.
彼は言った。
「失うのは、いつでも、すぐにできる事です。
しかし、築き上げるには時間がかかる。
今までの先人たちの全てを無に帰して良いのですか?」
大半の部族が相手にしなかったが
数人の首領が興味を持った。
多数の部族が今の自分達の生活を大事にし、自分たち以外が
争いになっても、関係がない。
という立場だったのに対して
少数ではあるが、興味を持った首領は
この先、自分の子供達が暮らしていく未来を憂いていた。
こうして、少数ではあるが、バナヤーハット族を中心に連合を組むことになる。
そして、戦いに敗れた部族の民を吸収しつつ、移住民に戦いを挑んでいくのだった。
この頃になると、移住民は自らを「解放者」と名乗り
先住民を「蛮族」と称して自分たちが掲げる正義のもとに
虐殺を行っていた。




