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ヤマアラシ

作者: 雪つむじ
掲載日:2015/04/16

身じろぎして。

距離を測る。

大体は、痛みを知って、落ち着く。

ヤマアラシはそういうものだと。

きっと、誰もが知っている。


距離を測って落ち着くのなら。

ヤマアラシがこの世に残っているわけはなく。

距離を測って、遠ざかるなら。

そこに近付く願望は消えている。

それは、誰もが。

考えればすぐにでも。

答えに行きつくはずなのに。

目の前の答えにしか飛びつかず。

先の答えを考えていない。


いつから、ヤマアラシは考えなくなったのか。


自分の棘が刺さった時。

相手が痛いと感じるよりも。

刺さったという事を、ヤマアラシは感じているのに。

刺されたという、自分の痛みにしか。

着目できないヤマアラシたちが。


今日も、隣でわめいている。


そうわめくなよ。


そんなんじゃ、ヤマアラシには、なれないよ。


君だって、今日もその棘で、刺したじゃないか。

ねぇ、その説明は、間違ってはいないんだ。

でも、当たってもいないんだ。

正解だけを求めて。

その正解を、自分で出そうとしていないから。

ヤマアラシは、いつまでたっても、ヤマアラシ。

しゃらしゃらいう、音を聞いてもらえないんだ。

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