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ヤマアラシ

作者: 雪つむじ

身じろぎして。

距離を測る。

大体は、痛みを知って、落ち着く。

ヤマアラシはそういうものだと。

きっと、誰もが知っている。


距離を測って落ち着くのなら。

ヤマアラシがこの世に残っているわけはなく。

距離を測って、遠ざかるなら。

そこに近付く願望は消えている。

それは、誰もが。

考えればすぐにでも。

答えに行きつくはずなのに。

目の前の答えにしか飛びつかず。

先の答えを考えていない。


いつから、ヤマアラシは考えなくなったのか。


自分の棘が刺さった時。

相手が痛いと感じるよりも。

刺さったという事を、ヤマアラシは感じているのに。

刺されたという、自分の痛みにしか。

着目できないヤマアラシたちが。


今日も、隣でわめいている。


そうわめくなよ。


そんなんじゃ、ヤマアラシには、なれないよ。


君だって、今日もその棘で、刺したじゃないか。

ねぇ、その説明は、間違ってはいないんだ。

でも、当たってもいないんだ。

正解だけを求めて。

その正解を、自分で出そうとしていないから。

ヤマアラシは、いつまでたっても、ヤマアラシ。

しゃらしゃらいう、音を聞いてもらえないんだ。

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