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やすひこ君の冒険Ⅲ

作者: 深雪
掲載日:2013/03/04

 あさりんさん、のんさん、恋純さん、通行人Aさんとの合作です。


 1作目あさりんさん。 2作目のんさん


 3作目ですのでご注意を!

 「だ、大魔王様~!ヤスヒコの一員、つれてまいりました~!」


 とダニエルは言い、やすひこを大魔王に献上した。


 「ダニエル。私は、丁重にやすひこを連れて来いと命じたのだが?なぜ!私の息子、やすひこが!失神しているのだっ!」


 「それはですね……」


 そしてダニエルは、大魔王様に隅々と全てを話した。


 「誰が、全力疾走していいといった?!」


 「この木の板で僕の名前を分かってくれたの、やすひこ様だけで……。ぼ、僕……感動して……だって、だって……大魔王様でさえも僕のこと、河童、河童だって……最初…言ってたじゃないですかぁ!」


 「そ、それは、悪かった。悪かったけど。俺の愛しいやすひこに、何てことしてくれるんだ!」


                 * * *

 【そ、それは、悪かった。悪かったけど。俺の愛しいやすひこに、何てことしてくれるんだ!】


 ?親父……の声?


 けど?何、大魔王ともあろうお方が「悪かったけど」って!


 目を開けてみると、上はシャンデリアがきらびやかにある天井、左横にダニエルというカッパの足。


 そして、右上に玉座に座っている親父。


 おし。


 ここからは、どんなことを言われたって驚かない。


 もう、俺の心の中でそう決めたんだ。


 「あ、起きました!大魔王様!起きました!」


 「や、やすひこ!!無事か?無事か?」


 「それが、さっき失神してた人に言うセリフか?」


 「いや、すまん。やすひこ。お願いだ!お願いだ!この通りだ!」


 驚かない……驚かない……

 

 【やすひこ君たちに、大魔王と戦わないで欲しいといってくれないか?!】


 はぁ?!


 「何いってんの?!」


 驚いてしまった。


 大魔王とあろうお方が(まあ、親父だけど)


 戦わないでくれと普通頼むか?!(しかも、息子に土下座)


 「実はな……魔界も財政が苦しくてな。軍事力に劣るんだ。だから、今、せめて今だけは!あと、1000年くらい待ってもらったら!財政も整うから!」


 「1000年って俺ら、もう死んでんじゃん!」


 「だって、ね?」


 ダニエルが口を開いた。


 「先代の大魔王様が、この国の予算を全部使い果たしてしまって…」


 「前魔王って一体誰?」


 「知らないんですか?あなたの御祖父様にあたる、智和(ともかず)様ですよ!」


 「はぁぁぁぁああああああ?!」


 信じられねぇ……


 あの穏やかな祖父ちゃんが…


 「先代の大魔王様は、最初はとてもよい方でした。しかし、魔界に引っ越されてから3ヶ月後…」


 「3ヵ月後……?」


 「魔界にあらゆるものを建てたり、自分の娯楽のために国の資金を使ったりなど…思いつくだけの悪事を働いたのです。」


 「祖父ちゃん…?」


 「そして、そのことに怒り狂った娘さんはこの魔界に学校を建てたり、銀行をたてたりなどこの国の財政を整えてくれようとしました。しかし、先代の大魔王様の悪行のせいか平穏であった魔界を天界がつぶそうとしているのです。つまり、今年結成されたやすひこ軍団はそのためにあるのです。」


 「ダニエル。」


 「はい?」


 「じゃあ、祖父ちゃんに一言いってやりゃあいいんだよな!」


 「どういうことだ、やすひこ?」


 「まあ、つまり。祖父ちゃんがまだ生きてて、何故やすひこ軍団を集めたのか?それは、先代の大魔王の孫の名前がやすひこだから。俺だけ天界に呼ばれるのもおかしいと思って、天界のやつらは俺と同じ名前の奴らを集めたんだろうな。天界の奴らの考えは単刀直入に言えばこう。お前の祖父ちゃんが、魔界の財政を悪くした。だから、お前が何とかしろってこと。」


 「なるほどな。でも、父さんにどうやって会いに行くんだ?」


 「それなら、簡単です!」


 「ダニエル?」


 「僕の口の中に入ってください!」


 嫌ぁぁぁぁぁっぁぁああああ!


 絶対嫌。


 頑固無理。


 生理的に無理。


 どうしよう、この状況。


 「イヤ。お、お断りします。」


 「やすひこ、頼む!」


 た、頼むって!


 親父の親父だろ!?


 「さあ!私の口の中へ。」


 「イ、イヤァァァァァアアアア!」


 俺は、大魔王と近くにいた家来、そしてダニエルに無理やり押し込まれた。


 やすひこ、本日2回目、ダニエルの生臭い口臭で失神しました。

 楽しんでいただけたら、幸いです。


 私自身、この話がどうなるのか全く想像つきません。


 次は、恋純さんです!よろしく!

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