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へらっとね  作者: 火水
2/3

あさき

極貧ながら、母には僅かばかりの学があった

それは、学と言ってはお粗末すぎるものだが

貧乏になればなるほど、周りのものには重宝された

純粋に助かっていると思ってくれる者もいたのだけれど、

そのような人間は、純粋に愚かで、信じる分だけ騙されて貧乏籤を引く側だった

そして多くの者は、妬みなのだろう

ひけらかそうが、押し隠そうが

自分が持っていないものは何とか手に入れたい

どんな手を使っても、手に入れる事ができない物は

持たざる者の当然の権利かのように、それをこき使う事で満足した

『持っているのが、ずるい』という理由は

持っている者は初めからずるをしているのだから、持たない者の位置まで引き摺り下ろしてこそ正当だと思っていて

彼らの目には、スタートの位置より前にいる人間を『ちゃんと並ぼう』という正義を振り翳しているだけで

他者から『よくぞ言った』『よくやった』と褒められこそすれ、非難されるとは思っていない

『くれくれ』と他人の物を欲しがる者は、手に入らないと『ケチ!』と罵るように普通の事なのだ

『ケチ」と罵る者が、真っ逆さまに自ら餓鬼道に突っ込んでいくのが見えたとしても

それを告げても詮なきこと



さて

ここは遊郭らしい


「あーい〜」

とか何とか言っていたら気がつきました   


またかよ

またここかよ

ここから振り出しに戻るってか?


どうやら、私は禿でございます

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