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無名剣士 2  作者: たなは
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疑問 誤審 確信 未知があった

「どういう事だ」

思わず剣士は声に出した。

剣士が城に入り、火薬庫についた時に目にした光景。

それは綺麗に整頓された火薬と爆薬の数々だった。

(火薬は爆発源では無い、ではあの轟音は何だったんだ?)

城から戦場まで届いた音。火薬、爆薬の類でないとすれば

何だったのか。剣士は少し考えたが途中で思考を変えた。

(城から出ている煙の発生源は何だ?)

ここで剣士は自身を疑い誤解の可能性を考えた。

火薬庫から階層は違えど距離としては

そう遠くない場所を思い出した。

(この火薬庫の上の階にある部屋、王室?)

王室、何故?戦場まで届く音が?

剣士は大きな安堵と同時に少しの疑問を得た。

(英雄狙いの爆発では無かった。何故だ、何の音だ。)

国家転覆の為?自国の兵にも分かるような轟音を立てて?

敵国は全ての国民が国に不満を抱いてるような国では無い。

剣士の国より「マシ」だ。何より兵士の命を考えていた。

英雄ではなく戦士を称える国なのだ、一人一人に名を残す。

転覆ではなく反逆?あり得ない、意味もない。

マシな国ではあるが得る物が無い所だ。

(分からぬ、知りたい、答えを見せろ。)

剣士は王室に向かう。


そこで英雄と合流すれば良かった物を

自国の勝利にとりあえず安堵したら良かった物を

忘れられない友の事を思い出せば良い物を


知る事を欲したが為に名声と歴史を捨てる事になった


その行動によって剣士は望み、納得した真実を得た


歴史に名声を残す結果ではなく、

自身が納得する結末を選んだ。


記録としては、知名度を除けば永遠とも言える

時間の中で知られたが


ひっそりと、確かに存在が語り継がれた。


小さく、大きく語られ続けた有名な無名の剣士のお話が

そこに残り語り継がれていた。




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