シンデレラ乙女に恋をして アナザー(ガールズラブ表現あり)
後半の途中からマリア視点の分岐
だいぶ急いだから話が淡々としているし、雑ですね
すみません
とはいえシンデレラ編はこれで完結です。
次は白雪姫
お楽しみに
挿絵もあります
シンデレラ乙女に恋をして アナザー
「あれ、お嬢様。どこへ行かれるんですか」
夜にトイレに出ようと外に出たら部屋の前でどこかへ行こうとするお嬢様と鉢合わせる。お嬢様は私の見ると驚いた顔をしていた。
「いや、トイレに行きたくなってね」
アカユリ様はそんな苦し紛れの言い訳をする。いや、そんなことはない。だってお嬢様の部屋の近くにトイレはあるはずだし、わざわざこっちのトイレを使う必要はない。そのことを言及したら、気分でこちらのトイレを使いたくなったと言っていた。しかし、それは恋をしているときの顔だった。そういえばこのまえも私と隣町に行っていたな。その時は気づかなかったが、その時もその人に会いに行ったのだろうか。私は疑問をのこしつつ、お嬢様を見送った。
「マリア!大変だよ。起きて」
トイレを済ませ寝て数時間立った午後二時に他の召し使いに起こされて目を覚ます。どうしたのと聞いてみたら彼女は言った。
「お嬢様がいなくなったんだって! たまたま王様が聞きたいことがあって部屋に行ったらいなかったらしい」
お嬢様も運が悪いな。抜け出したタイミングで王様が部屋に来るなんて。
「あんたもお嬢様を探すのよ。お嬢様の身に何かあれば私たちの責任でもあるのよ」
慌ててそういうと探しに行った。私は本当は居場所は知っていたが、何も言わずに後を追っかけて行った。
「ちょっと、マリアはいないの? アンタ達も私をこんな事をしていいと思ってるの!」
アカユリ様は怒鳴りながらそう言ってた。何度も扉の奥で扉を蹴る音が聞こえてくる。私は何をしているのだろうか。私はアカユリ様を守ろうと決めた。私はこれでいいのだろうか。ずきずきと痛む胸の思いを隠して私は言うのだった。
「すみません。命令ですので」
結婚式前夜。王様はアカユリ様が逃げ出すと予想して夜も監視につかせた。私は近くで寝ていたが隣で泣いているアカユリ様を見て私は覚悟を決める。
「私がアカユリ様になりすまします」
決行の日。私は覚悟を決めてお嬢様の服をなりすまし、フードを被った。そして、お嬢様が駆けていくのを見て寂しそうに言った。
「さよなら。アカユリ様。愛してましたよ」
本当は私も貴方に連れ去っていってもらいたかった。なるべく周りの人と顔を合わせないようにうつむいて歩く。周りの人は予想通り自分の準備の追われて特に私のことを怪しむ様子は特になかった。急いでアカユリ様の部屋まで行くと扉を閉めてため息をついて座り込む。さて、ここからどうやって時間稼ぎをしよう。次の召し使いが来るまで十分。できるだけ余裕を持たせて脱出して欲しい。しかし、そんな思いもむなしくすぐにばれてしまうのだった。
「これはどういうことだ」
王様を私を見てからに怒っていた。
「逃げ出さないようにわざわざ監視までつけているのにまさか、その監視が嘘をつくなんてな。これはどういうことか分かっているんだろうな。
「はい、罰を受ける覚悟はできております」
当たり前だ。こんな罪を犯してただですむとは思っていない。覚悟はできてい
る。でも
「ごめんなさい。もう少し罪を重ねますね。あとでかならず戻って来るので」
私はそう言って隠していた麻酔針を王様に投げると取っていた飛躍ポーションを飲んで駆けだした。私に気づき言う。
「おい、罪人が逃げたぞ。追え! 追うんだ」
私に気づくが、私には追いつけなく追手は次第に見えなくなる。私は舟まで安全に行けたか確認したかったのだ。街を抜けると森に入り走り抜けようとした。しかし、そちらに向かう途中ボン王子が歩いて来るのが見え、足を止めて隠れた。ばれていないようで部下と何かを離しているようだ。
「もし、アカユリ姫がやっぱり結婚しないっていいだしたらどうしますか」
「えーその時は脅して無理にでもいうことを聞かすよ。最悪殺すかな」
と会話をしていた。私はやばいと思い急いで追っかける。私が再び見かけるころにはボン王子がアカユリ姫を追い詰めていた。私は持っていた麻酔銃を馬の脚に打ち込む。うまく当たったらしくボン王子は暴走した馬ごと崖の下に落ちていった。
「これで、殺人罪も追加かな」
でも、これでいいんだ。これで。お嬢様様が幸せなら。
私は森から再びしかるべきバツを受けるために帰ろうとした。しかし、、遠くから何かかけてきた。それを見た私は驚いた。
「お嬢様……」
幻覚なのだろうか。私は受け入れきれない現実にそむけて幻覚を見てしまっているのだろうか。しかし、そのお嬢様は私のもとへ来て手を繋ぐ。
「迎えに来たよ。マリア」
私を見て嬉しそうに笑う。アカユリ様。
「なんで戻ってきたんですか。危ないじゃ!」
私は怒るが彼女は言った。
「だってマリアがいないとつまらないもん。マリアも一緒に行こう」
「でも、あなたたち二人が」
するとアカユリ様は怒って言った。
「そんなのどうでもいいの。私は。いや、私たちはマリアと一緒に行きたい。だから一緒に行こう。メアリーも待っているよ」
私も一緒に言っていいんだ。私はアカユリ様を手を取っていった。
「不束者ですがよろしくお願いします」
「ええ、あと、これから上下関係もないもないから敬語禁止ね。様付けも!」
「はいはい」