鏡よ鏡、54
「…」
「あ…わたし本当に寝ちゃったんだ…」
時計を見ると1時を少し過ぎていた。
「…」
「なんだ、いるじゃん…」
秀はソファーで寝ていた。どうやらひとみにはなにもせずに寝たようだ。
ひとみは(なぜか)急に嬉しくなってきた。
「でも、たたき起こして、わたしどうすんの?パンツ自分で脱ぐわけ?」
「そんなはしたないこと!嫁入り前なのに!」
ひとみはつけっぱなしになっていた電気を消して、煙草に火を点けた。
「さて、どうしたものか」
少しずつ目が馴れてきた。ひとみは秀のベルトに手をつけ、そうっと脱がした。そして…
「うん、いいか…」
ひとみは秀の上にゆっくり乗った。
秀は目を覚まさないままだ。
「…んん…やりにくいな…」
「ガープくん…しっかりね…着床させてね…」