涙(「今、死にたいと思っているあなたへ」みたいなタイトルは見飽きた、と思っているあなたへ)
すぐ読み終わるので、良かったらこの詩を読んでいただけると嬉しいです。
今、私はとても辛い気持ちになっている。
でも、あなたほど辛くはないかもしれない。
私はいくつも自殺を止めるように呼びかける詩を読んできた。
でも、死のうとする気持ちはいつも私の心の中にある。
けれど、そんな私だからこそ言えることがあるかもしれない、と思って、この詩を書いている。
私は「死ぬな」とは言えない。
死んだほうがいい時があると思うから。
私は「死んで迷惑をかけるな」なんて、言えない。
「死んで迷惑をかけるな」と言った人が、あなたに死ぬほど迷惑をかけているかもしれないから。
私は「生きていれば必ずいいことがある」なんて言えない。
生きていても、いいことがあるかどうかは誰にも分からないから。
私は「もっと辛い人もいますよ」なんて言えない。
あなたが辛いことに変わりはないから。
私は「生きたくても生きられない人もいたんだよ」とは言えない。
それはあなたには関係のないことかもしれないから。
私は「いつも神様が見守っている」とは言えない。
神様がいるかどうか知らないし、もしいたとしても、良い神様かどうか知らないから。
私は「逃げるんだ」とは言えない。
逃げる力があなたに残っているかどうか分からないから。
私は「死んでしまえば、すべて終わる」とは言えない。
死んだ後に何があるのか、私はまだ知らないから。
ただ一つ、伝えたい。
ほんの少しの時間、私がどこにいるのか、どんな姿か知らないあなたのことを想像して、涙を流したことを。
presented by......あめのちどしゃぶり&This is a pen.
正直に言うと、私も生きるのが苦しい。たまに、死にたいほど苦しい。でも、私が死ぬと、誰かが悲しむから。あなたが死ぬと、私は悲しいから。私は泣いてしまうから。だから、私のわがままだけれど、もうちょっとでもいいから……もし良かったら、私と一緒に、この世界を生きてみませんか?