表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

序章

 僕は、マヤノス山に来た。

 ここにはオーロラと雪の一部に触れると過去に戻れるという。

 オーロラを浴びる雪山。常に差し掛かっているわけじゃない。

 オーロラの道、オーロラロードはまるで浴びたら天に召されるのではないかと言われていて、それゆえか天空山とも呼ばれている。

「待ってて、妃。僕が必ず助ける。」

 妃は僕の妹だ。

 僕の妹とは思えないくらい綺麗だ。顔立ち整っていて髪が長く、腰に手を当てたら、モデルのような立ち絵になるくらいスラっとしている。

 お兄、わたしのことばっか考えてないでじふんのことを心配しなよ。

 なんて言われそう。

 妃は五年前に交通事故で死んだ。

 実際には死んでいるわけではないのだけれど、今も病院に寝たきりだ。

 僕があのとき引き止めていれば。

 僕が妃の手を取っていたら。

 手を伸ばしていたら。

 運命は変わっていたのかな。

 運が悪かった。

 だけど

 死んでないだけ良かったのかな。絶望だけが僕を支配していた。

 3年前の出来事がなければ……





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ