表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/60

キミからの助けて…

「お邪魔します…。」


そう言って、玄関で靴を並べた。


それを見ていたBlackは、『結月って、礼儀正しいね。』と言った。


礼儀正しいって、常識だよ…と思ったけど黙っておく事にした。


『Blood、ただいまー!!』


Blackは走り出して、部屋へ入って行く。

その姿は、黒いうさぎに戻っていた。


「Black、戻ったの?」


『うん。人間でいるの疲れたんだもん。』


『Black、帰ったのか。えっ、結月!?』


Bloodは、僕の姿を見て驚いている。


「いきなりごめん。」


『大丈夫だ…。まさかいるとは、思わなかった。』


Bloodの格好は、水色のパジャマだった。


『Blood、まだ寝てたんだな?』


『朝は、弱いからしょうがないだろ…。』


横を向いて、そう言うBloodはおかしかった。


「Bloodも可愛い所あるんだね。」


『結月まで、やめてくれ…。』


そんな事を話していたら、頭の中に声が聞こえてきた。


“結月くん、助けて!!”


「…っ。」


『結月、どうかしたのか…?』


僕の異変が分かったのか、Bloodが聞いてきた。


「さ…彩織ちゃんが、危ない!!」


『さっき、別れたんだよね?』


「ピアノの先生が来るから、早く帰るって…言っていた。」


『結月、行くぞ!!俺は、あとから行くから…先に行ってろ!!』


「分かった!!」


玄関を開けて、僕は走り出した。


『僕も行くよ!!』


僕の肩にBlackが乗ってきて、そう言った。


彩織ちゃんの無事を祈りながら、走る僕達だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ