31/60
Bloodの過去⑤
「その後、どうしたの…?」
Bloodのヴァンパイア化が進んでいたのなら、発作がやってきていたはず…。
『俺は、シャーロットに嘘をついて離れた…。結月のように、発作がきたり…目も少し赤くなっていたから…シャーロットの近くにはいられないと思ったんだ…。』
「そうだったんだ…。シャーロットさんは、何て言ったの?」
『アダムが戻ってくるまで、待っているわ…と言っていた。俺は、戻れないのに…戻ってくると嘘をついた。』
僕が、もしBloodだったら…同じ事を言うと思う。
「Bloodの幸せを壊したヴァンパイア達は、酷い…。」
『だけど、ヴァンパイアになってBlackと結月に会えたのは…良かったと思っている。』
「ありがとう…。それから、Bloodはアメリカに帰ったの?」
『まさか…。俺は、シャーロットを見守っていた…。1人にするのは、心配だった…。』
「僕も、そうすると思う。事件とかあったら、大変だし…。」
『そう。まさに、事件は起こったんだ…。』
「えっ…?」
『あれは、2年前の事…。』
Bloodは、2年前の事件について話し始めた。
一体、何があったんだろう…?




