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Bloodの過去①
『シャーロットとは、中学生の頃に出会った…。俺は、留学生として日本へ来ていた。
その頃のシャーロットは、1人ぼっちで寂しそうだった。』
「どうして、1人だったの…?」
『シャーロットは、アメリカ生まれでアメリカ人のお父さんと日本人のお母さんの間に生まれた。当時は、金色の髪が珍しいからか…いじめられていたらしい…。』
「酷い…。」
髪の色が違うくらいで、いじめるなんて…何て奴らだ…。
『俺達は、すぐ仲良くなった。徐々に、いじめていた奴らも、大人しくなり…平凡な毎日を暮らしていた。だけど、ある日…。』
ある日…?どうしたんだろう…?
「何かあったの…?」
『シャーロットのご両親が亡くなったんだ…。2人で、ドライブをしていたら…交通事故で…。』
「そんなっ…!!」
『だけど、普通の交通事故ではない…。殺されたと…シャーロットは、言っていた。』
「殺された…?」
『そうだ…。シャーロットのお父さんは、“ある事”を調べていた…。』
「ある事…?」
僕は、その続きを聞いて驚く事になるとは…思っていなかった。




