3人で…
その後、ちょうどBloodが戻ってきた。
「Blood、ありがとう…。」
『顔色が大分、良くなったみたいだな…。
教授とクラスメートには、言っておいたぞ。』
さっきBlackが言っていたのを思い出した僕は、Bloodを見て切なかった。
僕と同じだったなんて、気付かなかった…。
『Blackから、俺の話を聞いたんだろ。
今まで、言えなかった…。』
「う…うん。」と話していたら、Blackが『お腹すいたよー!!』と言った。
『あっ、忘れてた。飲んで良いぞ。』
『いただきまーす!!』とBloodの首に飛びつき、噛んだBlack。
それを見た僕は、何をしているのか…分からなかった。
「な…何しているの?」
『Blackのご飯は、俺の血なんだ。昔、約束した…。』
「そうなんだ…。」
Bloodは、痛そうな顔なんてせずに僕と話していた。
10分くらい経って、Blackが『ごちそうさま。』と満足そうな顔をしていた。
最初にBlackが言っていた、『あとから、よろしくね!!』はこの事だったのだと…気付いた。
『ご飯も終わったし、俺は教室に戻る。結月は、無理するな。』
「BloodとBlackのお陰で、元気になれたから大丈夫だよ。」
『僕も、人間になって教室に行こうかな…。』とBlack。
『駄目に決まってるだろ。俺だって、まだ正体が分からない奴なのに…。』
『ちぇっ…。結月、また話そうね!!』
「うん。ありがとう!!」
僕がそう言うと、Blackはマントを翻してどこかへ飛んで行ったのだった。
『俺達も、戻ろう。』
「うん。」
僕達は、急いで教室へ戻る事にした。




