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星空公園で…①
僕は、ある所へ向かいながらため息をついた。
まさか、自分があんな事を思ってしまうとは思わなかった。
あの人を呼ぶのは、ここが良いな…と思い入った。
周りの景色は、オレンジ色に染まっているからか…人もいなかった。
それどころか、子供達の姿もない。
ベンチに座りながら、『辛い時には、呼べ。』なんて言っていたけど…と赤い目の男を思い出す。
だけど、どんな風に呼んだら良いのか分からない。
大声なんて出したら、警察に通報されそうだし…頭の中で、話しかけてみるか。
“Blood、結月だよ。今、時間があるなら…星空公園にちょっと来て欲しいんだけど…。”
こんな感じかな…?
本当に、Bloodが来るのかは分からないけど…僕1人では耐えられないから…呼んだんだ。




