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護衛

2話目投稿 さっきプロローグ、1話を投稿したばかりなのにすでに5名ほどブクマしてくれているようで、反応早くてちょっと怖いw

でもうれしいですね、ありがとうございます。

 とりあえず血まみれの体をどうにかしようと服を着たまま川に入っていく。


「あの・・・」


 先ほど助けた少女がおずおずと話しかけてくる。

 その声に振り向きつつもばしゃばしゃと水を浴び血を流して・・・落ちない!!そりゃそうだ、血をけっこう長いこと放置しつつ最後にファイアーボールの余波を浴びて服についた血はもはや完全に乾ききっていた。


「先ほどはありがとうございました、おかげで・・・助かりました」


 とお礼を言ってくる。

 何やら言いよどんだのは命の他に貞操とか女性としてのなんたらとかそういったものからも助けられたからだろうと思う。


「気にするな、ほんとに偶然通りかかっただけだからな」


 俺は川から上がり、服を絞るために脱ぎだす。


「ひっ!」


 と怯えたような悲鳴を・・・って今さっき男に襲われそうになったのにいきなり助けてくれた男も服を脱ぎだしたらびっくりするわ。

 とそこまで考えて少女に声をかける。


「すまんな、服を絞るだけだからあっち向いててくれるか」

「・・・はっ、はい!」


 と声をかけるとなにやら顔を赤くしてくるりと向こうをむいた。

 シャツを脱ぎ、絞る・・・次にカーゴパンツを絞ろうとすると小さな金属音がする。

 その音に何だ?と思いつつポケットを探ると小銭が出てきた。

 むろん向こうの世界であるお金なのでこちらでは価値がないであろうが・・・

 ああ、さっきの人質うんぬんの時にでも投げればもっと楽だったかと考え意識を思考の渦に沈める。

 俺は基本無手だがある程度武器に精通している・・・当然といってもいいだろう、なぜかといえば武器を知らねば対処法もわからないからだ。

 当然その中に投擲術なども含まれる・・・でなければ向こうの世界で暗器などを用いた裏の人間の刺客を退けるのは難しかっただろう。

 などと考えていると、


「あの・・・ひゃっ」


 とまた軽く悲鳴?が聞こえてきたので意識をもどすと、さもありなん・・・パンツ一枚の男が手をあごにやりなにやら決めポーズらしき格好で考え事をしているのだ。


「ああ、悪い。ちょっと考え事をな・・・」

「・・いえ・・・」


 と今度は何やら視線を感じるので少女を見やるとちらちらとこっちを見ていたりする。

 なにやら雰囲気が怪しくなってきたのでササッと服を着なおす。


「あ・・・」


 と、なぜか残念そうな声が聞こえたが気にしないことにして話を進めることにする。


「またせたな、疲れてるところすまないが、いろいろ聞きたいことがある、かまわないか?」


 今まで襲われていたのだから心身ともに疲れているだろうが、こちらもこの世界に来たばかりで情報が少ない・・・貴重な情報源である人物に質問するべきだろうと思う。


「はい。これでも体力に自信はありますのでだいじょぶです」

「そうか・・・じゃあ、まずはここはどこにあたるんだ?」

「はい?ここは町の南に広がる森ですけど・・・あなたは冒険者ではないのですか?」


 ちょっと変な質問すぎたか、いぶかしむような目で見られた。


「すまない、俺は・・・そうだなコウ、とでも呼んでくれ」

「・・・コウさん、ですか?」

「ああ。ちなみに冒険者ではないな、俺は気づくとこの森の中にいたんだ」

「も、もしかして迷い人ってことですか?」

「迷い人?」

「はい。過去にもそういったどこから来たかわからないっていう人をそう呼んでいます」


 との言葉に俺は説明が楽でいいなと思った。


「そうだな。俺は多分その迷い人ってことになるだろうな」

「そうですか!」


 と急に声を大きくした少女に少し驚く俺。


「あ、すみません・・・過去の記録によると迷い人というのは必ずと言っていいほど、名残していまして、この世界に改革をもたらすといわれていますから、そんな人に会えたのでちょっと興奮してしまいました」

「ほう、そうなのか・・・もう一度聞いてもいいか?ここはどこになるんだろうな?」

「あ、はいすみません・・・ここはファルジア王国の南部にあるリュトという町のさらに南にある森で、この森自体に名前はありません」

「なるほど、ところで君の名前を聞いてもいいか?」


 ふと名前を聞いていなかったことに気づき、そう訊ねると少し慌てた様にに少女は名乗った。

「すみません!恩人に対して名前も名乗らずに!私の名前はアルメリア・リュトといいます!」

「アルメリア・・・ね・・・ん?リュトってのは町の名前じゃ?」

「はい、町を治める領主の家名がそのまま町の名前になります」

「ということは・・・」

「お察しの通り、わたしは領主の家系で、その娘にあたります」

「そうか・・・なかなか品のいい服装だからそうだと思ったがまさか大当たりとはな」


 この後の展開が楽になりそうで助かるなと、大当たりの部分で、首をかしげている少女に、気にせず質問を続ける。


「それで、その領主の娘がなぜこんなところにいるんだ?護衛とかはいないのか・・・?」

「はい、私はこの森の川の上流にあるといわれる上級ポーションの材料になる薬草をとりに・・・」

「ほう?それで、護衛はいないのか?」

「えっと・・・こっちに来るのはダメだといわれたので抜けだしてきてまして・・・」


 ばつが悪いのか少し戸惑いながら答えるアルメリア。

 護衛をまいてきたのか・・・じゃじゃ馬といえばいいのか、それとも護衛が間抜けなのか・・・どちらにせよそれで賊に襲われていては目も当てられないな。


「それじゃ、その護衛とやらは近くにいるのか?それなら近くまで送ろう」

「あ、いえその前に・・・その、薬草をとりに・・・」


 とってきた帰りというというわけじゃなかったのか、まぁ行きがかり上手伝うとするか。


「ならば先にとりに行こうか、俺も手伝おう。まだ賊がいるかもしれないからな」

「手伝ってくれるのですか!?ありがとうございます!」


 と何やら感激しているようだが、俺としては大したことをしているつもりはなかった


「かまわないさ、さぁ行こうか」

「はい!」


 とアルメリアと連れ立って川をさかのぼっていく。

 小1時間ほど歩く事になったがいろいろと話を聞くことができてこの世界の知識を得ることができた。

 この世界の通貨や常識・・・俺が迷い人ということで嬉々としてこちらの質問に答えてくれるアルメリア・・・そして話をしているうちにいつのまにか距離が近づいている気がしたが、俺という存在になれてくれたのだろうとあまり気にしなかった。


 やがて森を抜け、岩場のようなところに出るそして近くの岩場に気配が二つ。

 特に気にした風もなく岩場を進むアルメリア。

 おそらく気配に気づいてはいないのだろう、向こうもこちらに気づいているわけではなさそうだったのでアルメリアに近づいていく。

 水の湧く岩場ににつくとその周りになにやらキラキラと輝く苔がびっしりとついていた。


「あの岩苔がポーションの材料です!」


 アルメリアが興奮したように声を上げる・・・とその声に反応したのか二つの気配はこちらに気づき・・・俺に対して殺気ともいうべきものが飛んできた。


「貴様ぁ! お嬢様から離れろ!!」

「お嬢様!ご無事ですか!!」


 と剣と盾を装備し、胸当てをした兵士っぽい格好の1組の男女がいた。



次回は誤解という線からの戦闘となります多分


また設定特に考えず思い付きで書いて行ってるのでネーミングとか背景とかまだまだスカスカですので、生暖かい目で見守ってくれるとうれしいです

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