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ファストコンタクト

1話目です 何とかかけたんで続けて投稿

続きの投稿のしかたがわからないけどこれでいいのかな?


とりまやってみる

 気が付くと俺はなんだか森の中にいた。

 まずは確認だな、と俺は自分の格好を確かめた。

 転移前と変わらずその体は鍛えられて引き締まり、決してムキムキといった無駄な筋肉はなく、しなやかな体で、いわゆる細マッチョである。

 顔は確認はできないが、体が前と同じなら転移前と同じ顏だろう、少し目つきが鋭い程度でどこにでもいそうな顔だろう。

 服装は適当に着ていたのでTシャツとカーゴパンツというラフな格好ではあるが、当然異世界のしかもどこだかわからない森の中では普通危険決まりない格好だ・・・。

 そして体の動きを確認すると。


「あー、なんか体が軽いな・・・なんだこれ?」


 俺は動きを確かめると前とは違う動きに少し違和感を感じたが、決して能力的に下がっているわけではなく、むしろ向上しているので不満というものはなかった。

 動きを確かめ、意識を上方修正すると、違和感も薄くなり、やがていい感じになじんできた。

 原因は異世界特有というべきか魔法の力、いわゆる魔力であった。

 俺は原因といえるものに自信はなかったが自身の周りに何か目に見えない何かがまとわりついているのが分かっていた。


「これが、身体機能上昇の魔法とやらなのかね・・・俺は使っているっていう意識がないんだが」

 

 この世界で人は無意識のうちにある程度の身体上昇魔法は無意識のうちに使用しているのである。

 モンスターとの戦いに明け暮れた異世界ならではの進化といえる、そしてそれをまわりに合わせるかのように神によって調整されたのだろう。


「まぁ、能力が上がるなら気にしないでおくかな・・・とりあえず森から出るか・・・それとも食糧確保か・・・さてどうするかね」


 身体機能が上がっているのはいいが、いかんせん手ぶらであったため何も持っていない。

 神も特に何か持たせるということはないようだ。


「いきなりサバイバルかよ。あのガキ・・・まぁ、適当になんか狩るか」


 すると後方から近づく気配に気づく。


「お、ファストコンタクトか、なんだろうなー」


 異世界での初めての生き物との遭遇である、年甲斐もなく少しワクワクしていた。

 少しすると後ろにあった腰までくらいの茂みががさがさと音を立てた。

 そこから現れたのは・・・


「ウサギ?かな・・・こっちにもウサギはいるんだな」


 俺は少し落胆しつつもとりあえず食糧確保しようとウサギに近づいた。

 裏の世界で戦いに明け暮れていたとき、サバイバル経験も少なからず持っていたので森の獣くらいならば捌くことはできた。

 しかし、こちらの世界では森にすむような動物は軽くモンスター化しているものが多い。

 俺が近づくと、パッと見可愛いウサギがうなり声をあげ、牙をむき出し襲い掛かってきた。


「ぐるぁああぁ!」

「それウサギの鳴き声じゃないだろ!」


 ウサギっぽいなにかの声に突っ込みつつ、足さばきで避ける。

 噛みつこうとしていたウサギっぽいなにかは避けられた後もすぐに方向転換、再度とびかかってくる。


「じゅるあぁぁ!」

「だからウサギの鳴き声じゃねえ!」


 牙をむき出し、よだれまみれのその顔はもはやかわいいウサギ等ではなく、もはや獰猛な獣であり、モンスターであった。

 しかし、今度は避けざまに首筋に手刀を落とすと「ぶしっ」と首がはねられて、その一撃でウサギのモンスターは絶命した。


「うおっ」


 俺はウサギ?に手刀を落としたとき骨を折って殺すつもりであったが、身体機能が上昇していたのを忘れ、力加減を誤ったようだった、返り血をもろに浴びてしまい、頭から血まみれとなった。


「・・・生臭い」


 血まみれとなった事にに若干顔をしかめながらも、俺はとりあえず食糧としてウサギっぽいなにかを拾い、水場を探すことにする。

 森であるならば水場があるはず、川か泉かはたまた湖か・・・

 しばらく歩き回り、森の探索を進めていた俺は水のにおいを感じ取った。

 その方向に意識を向けるとまたもや気配を察知する。

 今度は複数おり、固まっているようだ。

 足を進めると、その水場はどうやら川のようで水の流れる音が聞こえてくる。

 そしてその音をさえぎるかのように大きな声がする


「・・・っ!・・・いやぁっ!」


 その声は女性のようで何やら抵抗をしているようだ。

 その声にかぶさるように複数の男の声が聞こえる。


「無駄な抵抗するんじゃねえよ!」

「こんなとこ誰も来やしないさ」

「順番守れよー、おまえら!」


 など、下卑た笑い声とともに一人の女性をもてあそんでいるようだった。

 俺はやっぱりこっちにも下衆はいるんだなと思いつつ足を早め、その場に急行する。

 すると何名かいたうちの一人がこちらに気づいたのか声を上げた。


「うおっ!?な、なんだてめえは!」


 なぜか少し怯むような声だったが、ふと思い出すと自分は今血まみれだったなと。

 そして男たちともてあそばれていたであろう女性の意識がこちらに向く。


「あぁん?なんだってんだぁ?」

「あ・・・っ」


 女性はまだ少女と言っていい年齢だろう、それを捕らえ、その男達のボスなのであろう大柄な男とその少女の声聞きつつ、状況を確かめる。

 まず少女だが服装は乱れているものの剥かれてはいないから、まぁまだ無事なのだろう。

 対して男たちだが1,2,3、・・・5人か・・・しかもなんかすごいみすぼらしい格好だな。

 いわゆる賊ってやつだろうか?かなり汚い・・・野生だし仕方ないか・・・と内心思っていると。


「てめぇ!この女の仲間か!?」

「いや?水浴びしようと水場探してただけだ」

「ははぁん、もしかして仲間に入れてほしいのか?」


 何を勘違いしたのか男の下っ端っぽいやつが話しかけてきたが、


「いや?下衆の仲間なんて冗談じゃないが?」

「んだとてめぇ!ぶっころされてぇのか!」


 軽い挑発でキレた男がこっちに向かってくる。

 懐に手を入れてるのを見ると短剣か何かか持っているのだろう、そのまま近づいてきて懐から手を出すと案の定短剣が握られており、こちらに向かって突き出してきた。

 これがこっちに世界の人間か、人を殺すことに躊躇いがないようだと思いつつ、胸に向かって突き出された短剣をかわし、ため息をつきつつ、先ほどのウサギと同じように首に手刀を落とすと「ごきんっ」と今度は首の骨を折るだけのとどめることに成功したようだ。

 そのまま崩れ落ちる男を見た他のやつらが色めき立った。

 

「てめぇ!おい、おまえら!あいつぶっころせや!」


 男の一人を仕留めると、ボスらしいやつがほかのやつに指示を飛ばす。

 他の3人が同時にこちらに向かって走ってくる。

 武器はみんな同じようで短剣だった。

 賊らしいというか、連携なんて言うものなく、ただただ近いやつから襲い掛かってくるため、対処は容易だった

 一人目を、二人目を、三人目を・・・とみんな同じ動きだった・・・なに?3兄弟だったの?あ、最初のやついれたら4人か、みんな同じ動きだった・・・所詮は賊かと落胆しつつこんあものか?とボスらしきやつを見る。


「て、て、てめぇええぇぇぇえ!!よくも俺の可愛い弟たちを!!!」


 あ、5人兄弟でしたか。両親頑張ったんだなぁ、でも息子さんたち賊になってますよ・・・


「てめぇ・・・動くんじゃねえぞ、動けばこの女を殺す」


 ふむ、怒り狂ってこっちに来るかと思いきや意外と冷静だな、だがしかし俺に対してその少女は人質になりうるのかと・・・ちょっと考えればわかりそうなものだがやはり頭が沸騰しているのだろう。

 対して俺は冷静に考える、その少女はそれなりに身なりはよく、なぜこんなところに・・・という疑問は残るものの、今後の展開を考えると助けたほうがプラスにはなりそうだ。

 それにさっきのやつらを基準としていいかはわからないがあのボスも似たり寄ったりだろう、とそこまで考え少女を助けることに決める。


「わかった、おとなしくしよう」


 その言葉に少女が絶望的な顔をするが、助けられると確信しているので、安心させてやれないかと少女に対して笑いかけ、声をかける。


「だいじょうぶだ、ちょっとまってろ」

「はん!お前を殺した後こいつはたっぷり可愛がってやるよ、弟たちの分もな」


 俺の言葉に対し挑発っぽいことを入れてくるが俺にはそんなことはどうでもよかった。

 (ボスが呪文らしきものを唱えているのだ。

 ここからではよく聞こえないが魔法は呪文がいるのか・・・と考えていると、隙ととらえたのが少女が声を上げてこちらに注意を促す。


「気をつけて!火の魔法です!!」

「もうおせえ!くらいな!『ファイアーボール!』」


 賊の癖に魔法とか生意気な、と思いつつやつの頭上にバスケットボールほどの火の玉ができるのを確認し、あれは普通にくらったらまずそうだなと判断した。そしてこちらに向かってくる火の玉に向かって、そういえば、とまだ持っていたウサギっぽいなにかの首なし死体を投げつけた。

 結構直前で投げたのでこちらに直撃したと思ったのだろう。

 もうもうと立ち込める煙を隠れ蓑に背後に素早くまわりこむと、


「ああ・・・っ」


 という少女の悲しげな声と


「仇は・・・とったぜ・・・」


 と無駄にかっこいいセリフを吐いている(ボスがいた。

 そしてボスの背後に近づき、なんだか陶酔している(ボスに向かって手刀を・・・と思ったが向こうの方が背が高いのでまずは下段回し蹴りでひざを横から蹴り折る。


「ぐぁ!?」


 という悲鳴とともに崩れ落ちるのを最後に、


「さようなら」


 と、首筋に手刀を落とす「ごきんっ」っと他の4人と同じ運命をたどらせた。

 投げ出された少女は何やらぽかんとしていたが、こちらが


「大丈夫か?」


 とにこやかに声をかければ、


「・・・ありがとうございます・・・」


 となぜかちょっと怯えたような声でお礼を言われた。

 ああ、そういえば血まみれだっけ。







 

いかがですかね、ちょっとまだ主人公の名前とか出てませんがわざとですので次の自己紹介的な回で名前は出ると思います あと主人公の言動に違和感ないかなとちょっと不安

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