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プロローグ

初投稿 初作品です 文章に自信はないです フリじゃなくほんとにないです

また、書き溜めするタイプでもないので更新は今のところ不定期とします

 町を歩いていると、いきなりわけのわからない現象が起きた。

 前方にぐにゃりとした靄のようなものが現れたのだ。

 いきなりのことに、当然俺はいぶかしみつつ様子をうかがっていたのだが、その靄のようなものが大きくなり何やらこっちに覆いかぶさるように動いてきたのだ。

 それを慣れ親しんだ動きで後方に下がり・・・避ける。

 武道を学び、その道を駆け上った人間にとって非現実的なこととはいえ靄の動きは遅かった。

 しかし、その靄は俺をターゲットと見定めたのか追尾してきたのである。

 当然その追尾も足さばきで避け、今度は靄に触れぬよう大きく回り込み靄の後方に抜けた。

 それに対し、靄は「振り返った」のである。

 何を言ってるのかわからないが、そう感じたのである。

 そして今度は、先ほどの動きを上回る速度で襲い掛かってきた・・・がそれも避ける。

 実体があれば捌けるのだが、いかんせん靄に触れると何が起こるかわからない以上、足さばきによる回避に専念すると決めた俺はひたすらに避けた。

 何度繰り返しただろうか、なんだか靄になれてきてちょっと楽しくなってきていた俺はいつしかにやにやとした笑みを浮かべていたようだ。

 その顔を見たのだろうか、靄が怒ったように感じた。

 すると今度はかなり大きく肥大化し、脇を抜ける隙間もなく後方に下がるしかなかったが靄はそれを見越したのか急に加速して、俺を捕えんとしてきた。

 さすがに後ろに下がるだけではまずいと思い後ろに退く勢いを利用しくるりと反転、走り出す。

 軽めに走りつつ後方をちらと見ると、靄は当然追いかけてきており、徐々に速度も上がっているようだ。

 ぶっちゃけ俺は何でこんなことしてるんだろうと思うようになってきた。

 街中で謎の靄と追いかけっこ・・・正直わけわからん。

 ふと見慣れた街中の様子を走りつつ見る・・・が違和感のようなものがある。

 何だろうと考えていると、そういえば・・・と思いつくのは、他に人が見当たらないのである。

 結構長い時間靄を避け続けていたがそこは街中で人通りは少ないが、普段は全くいないわけではなかったし、走り続ける間も人っ子一人見当たらないのはおかしい。

 これはどういうことだと思いつつもそういえばと後ろをちらと靄を見る・・・はずが靄は見当たらなかった。

 逃げ切ったか、と一安心?したがしかし、街中の様子を見て考える。

 俺はすでにつかまっていて、いわゆる異空間的なものの中にいるのだろうと。

 するとその考えを聞いていたかのように声がした。


「はぁ、まったく・・・せっかくそれらしい演出をしたっていうのに、まさかこんなことになるとは思ってなかったよ」


 その声は若い・・・というか幼いくらいの少年の声であり、その声のほうに向かい振り向くと、まさに声相応というべき少年が立っていた。


「演出?一体どういうことだ」

「演出は演出さ、なんだか異世界転移ものっぽいものになってただろう?・・・さっさとつかまってれば」


俺の問いに対してさらっと答える少年。


「異世界転移?ゲームとかそんな感じのか・・・だが俺はそんなものやったこともなければ興味もないがな・・・」

「いや、君はきっと興味があるよ、なぜならそこならば君はもっと強くなり、また楽しいこともあるだろうね」

「お前はいったい・・・」

「僕はいわゆる神というものさ!」


 神?のわりには威厳も減ったくれもないガキだな、と考えていると


「神っていうのは年齢なんて概念はすっ飛ばしてるのさ、見た目も好きに変えることができる」

「む・・・口に出てたか?」

「いいや、ぼくが読んだだけさ、君の考えをね・・・」

「ふむ・・・たしかにそれっぽいことを言うガキだな・・・」

「確かに見た目は子供の形をとってるけど好きな姿もとれるよ・・・さっきの靄も僕だしね」

「なんだと?一体何がしたかったんだ、おまえは」

「それはこっちに台詞・‥といいたいところだけどね、さっきも言ったよ、演出だってね」


 いぶかしむ俺に対して自称神は続けた


「さっさと靄につかまってくれれば、意識を暗転させてそれっぽい空間に移動することができたのさ。そしてそこで僕と対面していろいろ説明とかする予定だったんだけどね・・・ちょっと予定外だったな」

「予定外だと?」

「ああ、君の武術の腕、足さばきが予想より上回っててね・・・ちょっとむきになってしまったんだけど、君が背を向けて走り出した時にちょっと我を取り戻して、一度冷静になろうと思ったのさ。すごいよ神をむきにさせるなんて」

「まぁ、ちょっと普段はない現象に戸惑ったが確かにちょっとおもしろかったな」


俺の面白いといった部分でちょっと顔をゆがめたが、


「まぁ、いいさ。つづけるとキミを異世界に転移させようと思ってね、さっきも言っただろう?キミなら向こうの方がきっと楽しめると」

「確かにいってたな、しかしどういうことだ?なぜそんなことをする」

「当然の疑問だろうけど特に意味はないよ」

「なんだと?」

「強いて言うなら君の存在を向こう・・・異世界に転移させたらおもしろそうだと思ったのさ。若くして総合格闘技世界チャンピオンになり、しかしすぐに表の世界から姿をけし、裏の世界でもその拳のみであらゆる組織をつぶし、さらには放たれた刺客をも返り討ちするというどんなチートだよっていう君をね」

「おもしろそう・・・か。なんだかおもちゃにされるようで気に入らないが俺も楽しめるなら構わないか」

「そう!君も絶対に楽しめると思うよ。なにせ相手は人間だけじゃないからね、異世界だから当然こっちの世界と異なり、モンスターもいれば、人間よりも身体能力が上であろう獣人、亜人もいる!」

「ほう。確かに俺は自分の体だけでどこまで行けるかってのを試したい一心で今があるが」

「うんうん。どこまで行けるのか僕も楽しみだからね、ぜひ向こうの世界でも成り上がってほしいな」

「権威などには興味がないが、まぁ地位が上がればそれだけ多くの耳目を集めるだろうしな」

「そうだね、もしかしたら、腕試ししたいとかいろいろなやつがきっと来るよ」

「なかなか楽しみになってきたな・・・そういえば俺も強くなるって言ってたな?あれはどういうことだ」

「そうだね、向こうには様々な武器、防具、またモンスターがいるし獣人亜人もいるのはさっきも言ったね、さらには魔法も存在するんだ、そして向こうの人間は身体能力を向上する魔法やらスキルも持っているしやり方によっては子供が大人に勝てたりもする、当然君も向こうに行けば使える様に身体を調整してあげるよ」

「魔法・・・ね、まぁよさそうなら使ってみてもいいが・・・」

「たぶん使わないとキミでも厳しいと思うな、こっちに人間とは体の鍛え方が違う、何せモンスターという驚異から日常的に身を守り戦う世界だからね」

「なるほどな・・・それはいろんな意味で楽しそうだ」


自然と俺は笑っていたのだろう、これからの異世界とやらでの生活に心が躍る。

そんな俺に対して神は笑い、心底から楽しそうな顔で


「それじゃぁ、そろそろ君を向こうの世界に送るとしようか、僕も君の活躍を楽しみにしているよ」


そんな声とともに俺の意識は暗転した。

 

 

 

 

と、こんな感じですがいかがでしたでしょうか?

思いつきなので細かな設定などもまだ考えてないです

こんな作品でも楽しみと思ってくれるなら幸いです

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