高嶺の赤い薔薇
「ハァ……ハァあとステージ何個?」
「やっとあと2つまで追い詰めた。」
「中川君が無事だといいけど…」
氷結死谷をクリアした後、激流川を越え、獣道を攻略した。獣道で平田が腕に重症を負ったがその後の妖精壁国にて完全治癒水を手に入れ回復した。
「次は?どこ?」
「……………」
「平田?どうした?」
「死者街……」
「これまで以上に危険な匂いがするわね…」
長かった旅の疲れが出ているのか少しネガティブ気味になる2人を元気付けるのはやはり陸大だった。
「でも、ここでくよくよしててもダメだよ!中川や皆が待ってるんだ!早く全部攻略して助けないと!」
「陸大の言う通りだ。早く行こうか。」
「……うん。」
ここは一番この世界の課題で難しいらしい、それを3人は知っている。これまで以上に用心深く、これまで以上に素早く攻略出来るかが勝利のポイントらしい。
入口の門に赤いレーザーがはられていて、その近くに看板がある。
『この赤いレーザーを通ると死者街に侵入したことになります。つまり、死者達から見ると貴方達は侵入者となります。』
看板にはこう記されていた。
「…俺たちなら行けるよ!ここまでだって3人で助け合ってきたじゃないか!」
「そうだね!助けよう!みんなを!」
「あぁ!そうだな!」
レーザーを潜る3人。ビービーと音と共にゾンビ達が行く手を阻む。死合のベルが鳴る!