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反逆王子  作者: 豆腐。
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反逆者、生まれる

「神の御告げは…」

セリヌは長老に尋ねた。さっきから、長老は白くて長い顎髭をなでながら言葉を濁すばかりだ。

「はやく、我が王国を託す我が息子の未来を!輝かしい王国の未来を!」

そう言われるとますます長老は言いづらくなる。

「国王…」

しわがれた長老の声が広間に低く響きわたる。

「何だ、はやく言うが良い。息子も王妃もはやく聞きたがっておる」

セリヌの言葉に王妃が頷く。王妃の腕に抱かれる幼き王子を見て長老はため息をつく。長老のため息にセリヌは怪訝な表情を浮かべた。

「国王様、神の御告げはどんなことでも決して外すことなどございません」

長老は死を覚悟で御告げを言う。

「王子、ルナ・ザレスタは将来国王様を殺めるでしょう。そして、国王様へ復讐するでしょう」

王妃は悲鳴を上げた。幼き王子は王妃の腕に抱かれ、眠っていた。

「や、奴を捕らえよ!」

セリヌは兵士達に命令をした。

死を覚悟したものの、長老は王妃の腕に抱かれた王子を奪い、逃走した。

―この子を育てなければ…、あの国王に殺されてしまう―

長老は闇夜を駆けた。


















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