完全な人間への道
「だって!だって!マスター最近ミルハとばっか遊んでる!」
「何で怒んないの!?」
「オレの事どうでも良いの!?」
何で皆自分だけを可愛がらないと怒るんだろうなあ…
皆同じ様に可愛いのに…
同じ様に可愛がってたのに…
もう段々あの頃は考えるのも疲れて来てポーションも増えてたからミルハから1級ソライシ貰った時はホントに助かった。
「気分はどうですか?気持ち悪いとか吐きそうとか無いですか?」
「全然大丈夫です。」
「それは安心しました。どうですか?自分を振り返って、あなたの真実を見つめ直して見て…」
「うーん…正直全然分からなくて…困ってます…」
「そうですか…でも、安心して下さい。私はあなたととことん向き合って、悩みも聞きますし、お話も沢山しますよ」
「有難うございます…でも…悩みとかも無くて…ホント何も感じなくて…俺はやっぱり大切な何かが欠けてるんですかねえ…『完全な人間』なんてなれないんだなあ…」
「完璧を求めたらだめですよ。自分が壊れてしまいます」
「そっかー。そう言って貰えるって事は俺はまだ壊れて無いんだなあ。ちょっと安心した。」
「そうですよ!まずは常用してたお薬を抜いて行きましょうね」
「そうですねえ…ポーション高くて正直困ってました…」
「そうですか…ただ、何かの拍子に急に欲しくなったりするから、暫くは監視になりますよ」
「はーい。もうソライシ集めも必要無くなったし、仲間達も見捨てちゃって…気を病む理由も無くなったから頑張りますー。」
「この先は時間はたっぷり有るから焦らず行きましょうね」
「はーい。」
「ここ、窓とか鉄格子になってる個室だけど怖くない?」
「大丈夫ですよー!俺、もっと怖い洞窟とかナミに昔連れられて行ったことあるし…魔物が居ないってだけで全然平気」
「良かった。今後あなたが暴れちゃったりしたら仕方なく落ち着くまで手足縛る事あるけど…ゴメンね」
「それは怖いなー。でも、俺基本臆病者なんで今まで魔物に襲われそうになっても暴れたりした事無いですよー。怖くて固まっちゃうタイプ。」
「それは良かった…正直やる方は悲しくて辛くなるから…」
「そっかー!なら益々気をつけなきゃ!」
「じゃあね、最初にあの仕事始めた時から少しずつ詳しく思い出して行こうね」
「あー、ギルドね。了解です。」
「それじゃ始めようか…増田くん…」
あれ?SFファンタジー…どこ行った?てラストですみません。
流行りに乗って異世界物!と思ったりもしましたがまあ、結局こんな感じになってしまいました。ゴメンなさい。
元々SFは好きなんですが、設定ゴリゴリの小難しいSFは苦手です…ライトな物が好きです。
スタートレックネクストジェネレーションに昔ハマってて(年代バレちゃうな)DVD全巻持ってます…
荒木の親父のイメージはピカード艦長で、佐々木はライカー副長を少し意識してたりします。
スターウォーズとかスペースオペラ的な、こう言った人間模様もあるエンタメ要素強いSFが好きです。
後は退廃してるディストピア感も好物で、今回は好きな物色々ぶっこませて頂きました。
この話はこの先、別視点から書いていく予定です。
今回がファンタジー要素強すぎたんで、これはこれで独立させて話を分けたいと思います。
前に書けなかったあの人のお話です…
新キャラも色々散りばめたんで後々あの探偵に繋がれば…等と企んだり
相変わらずエグいシーンも入れてしまって前半のほのぼの展開を裏切り申し訳有りませんでしたが、ここまでお読み下さり有難うございました!