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”僕ね? キミの事が好きだったんだ” と言った彼は、、、?

作者: 七瀬





”僕ね? キミの事が好きだったんだ” と言った彼は、、、?



私だって! ”貴方の事がずっとずっと好きだったよ。”

彼は病院のベットの上で、私に自分の気持ちを伝えてくれたのに、、、。

私は最後まで、彼に自分の想いを伝えられなかった。

それだけがずっと心残りだけど、もう彼は居ない!




・・・そもそも彼と出会ったのは? バイト先が同じで、お互人見知り

だから、なかなか距離が縮める事が出来なくて。

たまたまバイトの飲み会で、彼が横に座ったから少しぎこちない感じ

ではあったけど? 私から勇気を出して彼に話しかけてみると?

彼もそれに答えてくれて、そのうち自然に話が出来るようになった。

彼の第一印象って? カタブツで話ずらい男性ひとなのかなって

思っていたけど? 凄く気さくで話も面白く笑顔もステキだった!

私はそんな彼に、次第に心惹かれていく。


バイトに行くのも、”彼に会えるからバイトに行くみたいな。”

彼に会える事が私は楽しみになっていったの!

彼の笑う顔が、”私は一番好き!”

彼とバイトが休みの日は、”二人で遊びに行く事もあった。”

でも? ”お互い付き合ってほしい”とも言わないから、未だ友達のまま。




そのうち、彼がバイトを頻繁に休むようになったわ!

私は彼に好きな女性でもデキたんじゃないかと尋常じゃない感じでは

あったと思う。

でも? そんな事も彼に私は聞けなくて、同じバイト先の女の子に、

”何故? 最近、バイトを休んでいるのか聞いてもらうと、、、?”

彼は、”少し体調が悪いから、病院に行っていると答えた!”

私も横に居たから、彼のその言葉にビックリしたの。


その後、私は直接彼に”何の病気と聞いてみると?”

彼は、私に大事な話があるから今から一緒に来てほしい言った。

だから私は彼の後を着いて行く事に......。



『ごめん、美春ちゃん! 僕ね、病気なんだ!』

『・・・うん、なんの病気なの?』

『”大腸がん、もう末期なんだって!”』

『えぇ!?』

『もう1週間もしたら? 僕は歩けなくなる、だからその前にどうしても

美春ちゃんに僕から言いたかったんだ!』

『・・・ら、楽くん、』

『ごめんね、ずっと黙ってて。』

『いいよ、それより今は大丈夫なの?』

『“薬飲んでるから、大丈夫だと思う!”』

『・・・ううん、』

『近いうち、バイトを休んで入院すると思う、お見舞いに来てくれないかな?』

『勿論! 毎日、行くね!』

『うん。』





・・・彼は、私以外のバイト仲間には”自分の病気の事を言いたくない”と

バイとは長期的に休む事にしたらしい。

ただバイトの店長には、正直に病気の事を話してはいるとは言っていた。

だから彼が、”バイトを辞めるではなく、休む事にも協力してくれたらしい。”



私はバイトがある日も、ない日も、本当に毎日彼が入院する病院にお見舞い

に行ったわ。

でも? 彼は日に日に弱っていってる気がしたの。

どんどん痩せていって、抗がん剤治療もしていたから?

髪の毛も抜けていって、丸坊主にするしかなかったみたい。

彼の病気が治るようには私には全く思えなくて、彼の病院にお見舞い

に行く事が私は怖くなっていったの。

苦しんでいる彼を見るのが辛くて、何度か彼のお見舞いに行くのを辞めよう

か悩んだ日も、、、。

でも私は覚悟を決めていた!

”例え? 彼がいつ亡くなっても、絶対に後悔しないように、、、!”

どんなに辛くても、毎日毎日私は彼のお見舞いに行ったわ。





 *




・・・彼が入院して半年後!

彼はもう殆ど意識がなく、ずっとベットで寝ている状態に。

私はガラス越しに彼を見る事しかで出来なくて、それでも私は病院に

行く事をやめなかった!


そして彼が亡くなる日、彼が私に最後にこう言ったの!



『”僕ね? キミの事が好きだったんだ”』

『・・・うん、知ってたよ。』

『本当?』

『うん。』

『なんだか、恥ずかしいね。』

『そんな事ないよ。』

『・・・もう時間が来たらしい。』

『えぇ!?』

『“今まで、本当にありがとう。”』

『・・・・・・』

『“僕の為に、泣かないで。”』

『・・・な、泣いてないよ。』

『じゃあさあ、笑って!』

『・・・うん。』





最後に私は彼を看取れて良かった。

彼の気持ちが知れて良かった。

彼と出会えて良かった。

”彼で良かった。”



・・・全部全部! ”ありがとう!”

貴方と出逢えて良かった。

ただ心残りなのは? ”私の気持ちを貴方に伝えられなかった事。”

それでも私は幸せだったよ。

こんなに広い世界の中で、私は貴方に出逢えたから!

”貴方も私に出逢えて良かったのか、最後に聞けばよかったな。”

また私は貴方に直ぐにでも会いたくなっちゃうじゃない!



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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