私は「飲み物をくるくる混ぜない職業病」あなたにも職業病はありませんか?
いつもお読み下さりありがとうございます
職業病という言葉を使っていますが、ネガティブなものではありません。
どうぞご理解下さい。
よろしくお願いします
と、ある実験室にて。
「うぇっ!!……へんへ〜ひえんはんおんがっか〜(ヨダレ)」
訳(先生〜希塩酸飲んじゃった)
「おう、うがいして水でも飲んどけ。どうせ胃酸の方が強えんだ、気にすんな」
「うぐうぅぅ…ぺっぺっぺっ…うぇぇ歯がざりざりする気がする〜酸で溶けたと思う〜」
「ああん?そんな事あるかもしれないけど、ないかもしれないから気にすんな」
恩師よ…その節はありがとうございました。
希塩酸、水で薄めてある塩酸です。飲んだのは、せいぜい1ミリリットル以下の量です。
へいきへいき(たぶん。今、生きてるし?)
この時使っていたのは、ピペット。
試薬を計量する時に使う、口から吸うストローのようなスポイトです。
それを失敗すると、私みたいに飲んでしまったりするわけです。
今は口で吸わなくて良い、安全ピペッターという物があります。
きっと、私よりも下手っぴさんが「あっっぶねっ!くそっ!」と、何度も思って悔しくて開発したのでしょう。
ふふん。なんかわからないけど優越感。
ピペットやピペッターなんて…なんて可愛い名前かしら。
常にそんな事をしている、考えている…アホを自負している私。
(自分で言うのはいいけど、人に言われるとムっとするそれです。はい。)
自分を全く信じていない私は、薬品などを扱う時、万が一でもこぼさない自信がありません。
なのでとても慎重に扱います。
薬品の怖さを知っているから、余計に緊張するのだと思うのですが、それで良いと思っています。
物語などで…
「出された紅茶に砂糖を入れ、スプーンでくるくる回す…」あれ。
アニメなどでも、ここぞの場面で真剣に作った魔法薬。
ポタリと何かをビーカーに入れてくるくる混ぜると…ポワ…と青白く光り…
そんな場面で「くるくる回して混ぜちゃダメじゃないの?」と思って気が散ります。
別に物語でなくても普通にやりますよね?
でも、私は絶対に!くるくる回しません。
実験でも、分析でも。
試薬や、サンプルの液体は一滴でも溢すと、濃度が変わって結果も変わってしまいます。
混ぜる時は溢さないよう、スプーンの先をビーカーの底で動かし、波だてないよう、液体が上下に対流するようにスプーンを動かします。
そしてスプーンをビーカーから出す時、スプーンの先についた一滴を溢さないよう、ビーカーの縁に、ツイ…と触れて一滴を内側に落としてからスプーンを出します。
それです。
それが職業病となって、普段の生活でも飲み物を混ぜる時はくるくるとは混ぜません。
くるくる回して混ぜるのは溢しやすいのです。
上下二層に分かれているジュースや砂糖を入れた飲み物など、カップの中に対流を起こすように、静かにしっかり混ぜ、最後はスプーンをカップのふちにツイ…とします。
くるくる回すより、確実に混ざります。
(だから魔法薬を作る時は慎重にね)
私の職業病はそんな感じですが、当然職種で変わります。
コロナ禍以前、数人の友人と飲んだ時。
鉄道会社に勤務する友人が帰り際に最後まで部屋に残り、テーブルの下や座布団の下まで「忘れ物」がないかテキパキとチェックしていました。
彼は「職業病。絶対やらないと気が済まない」と、言っていました。
彼の職業病に感動した私は、部屋を出る時、人差し指をピッとして「出発進行〜!」と、言わせて頂きました。
(手柄横取り)
皆さんも、自分で気づいている、気づいていない職業病はありませんか?
それが楽しい職業病でありますように。
それでは。
今日も元気に「出発進行〜」
拙い文章、最後までお読み下さりありがとうございました。