表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/19

何処の地獄だ!?

“青少年ではなく……青年の女性だったのか?”

 脳震盪を起こして寝台(ベッド)で卒倒中の女以外は、意外な事実にショックを受けるが、それどころではなく。

部屋を見回して、女の持ち物から現金と足のつかなそうな希少金属のインゴットを見つけ懐に頂く。

壁に張り付き放心状態の兄妹へいつもの優しいフラヴィオではなく、

「40秒だけ待ってやる。」

「お前ら、とっとと服を着て身支度揃えな!」

どっかの空賊のお頭のような科白を吐き命令する。

兄妹は、事態を呑み込み、急いで服を着だして僅かな持ち物を入れたポーチを金髪の妹が麻袋を栗毛の兄が持ってフラヴィオの前に立つ。

自分たちよりも幼く見えるフラヴィオが堂の入った態度で指示して、建物をそっ〰️と物音一つ立てずに後にする3人、外を警戒しなから人目が無いのを確認してから、走って貧民(スラム)街を抜け出した。


走り出したものの、行く宛も何もない3人、フラヴィオに促され木賃宿へ付いていく。

自分でも、

”こんなに大胆だっただろうか?”

”オレ?”

自身で起こした行動に後悔はしないが当惑する。

大家さんの部屋の前に立ち、すぐにドアを叩こうとするフラヴィオの腕が止まる?

“今の自分は、12歳の子供の身なり……、理解されるだろうか?”

悩んでも時間の無駄と

“コツコツ”とノックした。

「待ってな!すぐに開けるから!」

“バタン!”

と開けられたドアから出てきた大屋さんが

「もう、部屋は満杯でね!」

目の前にいる子供3人へ

「他、紹介してあげるから……?」

優しく話し掛けられても説明に窮して、俯いてしまう。

子供に戻ってしまったフラヴィオの顔をじっ〰️!と眺め!?

「あんた、フラヴィオの息子かい?」

“その平たい顔にその髪に目の色、間違いない!”←間違ってるよ?

“えっ?違うの?じゃ〰️?甥か?従兄弟?”←常識的には、そうだけど!違う!!

珍しく、『名もなき神々の王』のツッコミに耳を貸す!

「あんた、……フラヴィオの親戚かい?」

また、話しかけてくれた大家さんへ

「実は、『特異(ユニーク)技能(スキル)』の副反応で……。」

“ミャ〰️!フラヴィオ!遊ぼう〰️!!”

と、大家さんの後ろに隠れていた猫又のナナちゃんがフラヴィオの裾を捲り上げられたズボンにじゃれつく。

「はっ?この子がフラヴィオだっての!?」

大家さんに身体中を隈無く見つめられ……、

「さっき言いかけてた『特異(ユニーク)技能(スキル)』の副反応なら……あり得る!」

何とか、納得され、連れ出して来た兄妹と中へ通された。

何故?あんなところであんな目に遭っていたか?から双子の身の上を聞くと

双子であった兄妹も12歳で遠くの村から出てきたら、地中海の東方にある都市国家(ポリス)を護る騎士団へ仕える少年少女を探しているとの応募の立て札に誘われるまま、あの建物を訪ねたら……対応してくれたのが……あの男装の女に気に入られた兄妹が何故か?

奥の私室へ招かれ連れていかれて、短剣(クシポス)で脅され……寝台(ベッド)の上で縄に縛られ弄ばれていた。

“元々北方の村で暮らしていた兄妹と両親の家族、遠くへ出稼ぎに街を出た父は、送金は愚か便りも寄越さず数年が経ち、母も2人を育てるのに無理したのがたたり、一月前に病で亡くした。”

と、云う。

聞き終えた途端に

““ガォー!ガォーオォ~~!!””

先に木賃宿へ顔を出していた大鬼(オーガ)のニルスが窓の外で大泣きしだす!

大家さんに猫又のナナちゃんまで釣られて泣きはじめた。

““なんて!酷い女だ!?””

皆が騎士団の女を蔑んだ!

その場にいたフラヴィオ以外の涙腺が崩壊して……大鬼(オーガ)半獣(サテュロス)神、猫又が泣き止まない?

“角や牙を生やした亜人種に妖怪が泣き止まない!?”

“……何処の地獄だ!?”

フラヴィオとこれ迄の身の上を話した兄妹達も先に泣き止み、意外と冷静に周囲を見回し光景に絶句していた。

ドン引きしながらも、彼らが見かけとかけ離れた善人と分かり、兄妹は、やっとこの街に来て安心できる“人間”達に出会えた。

木賃宿が部屋も最低元の寝台(ベッド)のみでも満杯なのは事実で兄妹は、大家さんの知り合いの木賃宿を手配してもらう。

当面の宿代は、……あの女騎士から剥ぎ取った金品を当てる。

フラヴィオもだが……これからの生活をどうするか?

オッサンのままなら懇意にしてもらっていた商会にフラヴィオも再就職できると踏んでいたのに12歳の就労制限ギリギリでの就職活動になる。

“一から出直すのか?”、心がオッサンのフラヴィオにはキツすぎた!


寝台(ベッド)で息を吹き返した女騎士……この時点では見習い!

垂らしていた鼻血も乾き、服の上衣に付いた血も既に染み付いてしまっている。

“それにしても、あの状況で私の貞操を汚そうとした少年……!”

“絶対に私が汚して、弄んで……えっ!へっ!へへ!!”

と妄想が脳内を駆け巡り脳内麻薬物質を垂れ流しながら逝っている。

本来の目的である『(イエロー)結晶(クリスタル)』は、(マグナ)・グラエキア都市(ポリス)国家群から珍しく良質な『(イエロー)結晶(クリスタル)』の入荷が入り、原産地であるエトルリア都市国(ポリス)群に属する北限の都市「メディオラヌム」でも相場の下落があって、思いの外、早く安く入手できた。

“あの少年を必ず犯す!!”と心に誓いながらも……この失態がバレたら……ご法度を破ったとして斬首も免れない!

泣く泣くも早々にこの街を去ることにした。


 感想・レビュー、評価、ブクマのいずれか?いいね!でも作者のやる気に繋がりますのでよろしくお願いいたします‼️m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ