生放送風こんな感じのシステムのVRMMOどうだろう煮込み~補足という名のクソ長後書きを添えて~
アイデア一本料理
『時間だ』
『わくわく』
『はよ』
『はよ』
『楽しみだぁ』
『お』
『来た』
『来た!』
『うおお』
『キタ!』
『うおおおおおおおおおおお』
「世界は、闇に包まれた」
『初公開PVやん!!!!』
『正式版のPVか』
「魔族の本格的な地上侵攻の開始」
「精強な騎士団を率い、大国達はその軍勢を押し返した」
「しかし多方面に渡る一斉侵攻により小国は壊滅」
「大国同士も交易路は寸断され孤立」
「人類は、その生存圏を刻一刻と減らしていった……」
『これと戦うと考えると怖いな』
『これと戦うのか……』
『ゴブリンとかもこうやってリアルに見えると怖いな』
『改めてファンタジーの冒険者ってすごいことやってるんだな……』
『わくわくするなぁ』
『大国が4つあって、それが分断されて各個撃破されそうになってると』
『ゾクゾクします……』
「大地の神は嘆いた」
「刻一刻と失われる力を振り絞り、世界に種を蒔き永き眠りについた」
「大地に生きる人の子らよ」
「宿した力を開花させ、どうかこの世を魔から救いたまえ」
『グラは普通だな』
『3Dと現実がうまいこと混ざってるな』
『イケメンのイケメンぷりすごい』
『かわいい』
『これと会話までできるとかマジ?』
『かわいい!』
『ロリ!』
「あなたは覚醒者」
「大地の神の力をその身に宿し、その力の一端を開きし者」
「しかしその力はまだ未熟」
「力を育み、仲間と共に、この大地を駆け抜けよ!」
『うおおおおおおおおおおおお』
『やべぇ興奮してきた』
『本当にこのゲームを自分らがプレーできるんやな……』
『抽選あたりませんでした!(血反吐)』
『第二陣当たれ当たれ……』
『楽しみだ』
「……正式サービス版PV、ご覧いただきました。
さぁさぁどうも皆様こんにちは! 大変お待たせいたしました、本日の[Haslit Online]正式サービス開始直前記念スペシャル生放送をスタートいたします。
今回の生放送にて司会進行をさせていただきます、声優の峯です。どうぞよろしくお願いします」
『きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
『888888888888』
『きちゃきちゃ』
『8888888888』
『峯ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん』
「はい、ありがとうございます。
それではわたくし峯とともにこのステージを盛り上げてくださるゲストの方々を紹介いたします。まずはこちら、開発スタッフの皆々様方です。
プロデューサーの泉 武人さん。
開発ディレクターの高杉 盾子さん。
ディレクターの馬島 健治さんです。どうぞ!」
「はいよろしくお願いしまーす」
「よろしくお願いします」
「どうも、よろしくお願いします」
『開発スタッフ初めて見た』
『女性のディレクターなのか』
『わっか!?』
『プロデューサーはまだしもディレクターの2人若すぎやろ』
「泉さん高杉さん馬島さん、本日はよろしくお願いします。
どうでしょう、視聴者様方へのご挨拶の方などありますでしょうか」
「はい。えーと、[Haslit Online]の開発チームプロデューサーを務めております泉と申します。本日はよろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします。それでは高杉さんの方も……」
「はい皆様それではお待たせいたしました。
ここからはいよいよ全世界初、フルダイブVRMMO[Haslit Online]実機プレイでの映像をお届けいたします!」
『ほんへ』
『待ってた』
『重要なのはここよ』
『期待感で胸が爆発しそうなの』
「はい、ありがとうございます。それでは泉さんお願いします」
「はい、えー、まずこの実機プレイでの映像の方なのですが、弊社スタッフ1名と、お呼びしましたプロゲーマーの方2名の計3名のテスターの元行われます。
別室カメラお願いします」
『カメラ切り替わった』
『ちっちゃ』
『TAKA!?』
『TAKAゲームスかよ!』
『TAKAが来るとは』
「どうも皆さんこんにちわ、プロゲーマー集団【TAKAゲームス】リーダーのTAKAです。本日はありがたいことにお呼ばれされまして、世界初でVRMMOをプレーさせていただくことになりました」
「【TAKAゲームス】のYOSHIです、本日はお誘いいただきありがとうございます!」
「はい、よろしくお願いします」
『相変わらずイケメンだな』
『イケメンでゲーム上手い完璧人間がよぉ応援してるぞ』
『珍しくめっちゃ緊張しとる』
『てか隣のちっちゃい人が気になりすぎる』
「えー隣は弊社の開発スタッフのテストプレイメンバーの1人で、早乙女さんです。身長差がゲーム内での挙動に影響を及ぼすかは非常に重要だったのでテスターとしては最適でした」
「よろしくお願いします!」
『草』
『言ってることはわかるが』
『早乙女さんちっちゃいかわいい』
「それではダイブ完了と映像の準備が出来るまで少々お待ち下さい」
「はいありがとうございます、それではこの間に色々質問を出していこうかと思います。
今実際にダイブをしようとしているところですけども、これはゲームのダウンロードが終わればもうすぐにダイブ開始とゲーム開始出来るんでしょうか?」
「いえ、すぐにではないですね。まずダウンロードしたゲームの中に同梱されている初期ログインIDと初期パスワードを用いて[Haslit Online]公式サイトへアクセスしてもらって、そこから正規IDと正規パスワードや個人情報などを入力してもらってアカウントの作成をしてもらいます。プレイ料金の支払方法などの決定もここですね。
こちらはゲームをマシンにインストールしているのと同時に出来ます」
「なるほど。キャラの作成などもここでしょうか? またその他注意点などはございますか?」
「いえ、この時点ではあくまでもまだ個人に紐付けされるアカウントの作成段階で、その辺りはまだ先ですね。
注意点としてはそうですね、この段階で後のキャラ作成に必要になるお客様自身の顔の画像データが必要になります。単なる顔写真ではなく、3Dデータ生成用の全方位写真ですね。
昨今美容や医療を始め色んな場面で活用されるようになりました都合個人で撮影をお願いできるようになっていますので、お手空きの時間に準備されておきますようお願いいたします」
「はい、ありがとうございます」
『今時専用サイトにアクセスて』
『めんどくさいなー』
『全周写真いるのかーまあそりゃそうか』
『明日撮ってくるかな』
『てことはキャラ作成の自由度そんな高くない感じか?』
「えーとスタジオの方は……お、大丈夫そうですかね?」
「映像の準備も大丈夫そうです。それでは出しますね。
今回の映像なのですが、今からこのチャンネルで流すものは開発用の三人称カメラと本人たちの視点カメラを適宜切り替えて行っていきます。各視点の固定カメラを早乙女の視点を当チャンネルの別枠として、TAKAさんとYOSHIさんの方は本人様方のチャンネルの方で配信がスタートしておりますので、そちらと合わせてご覧ください」
「はい、ありがとうございます。それでは映像の方、お願いします!」
『来た!』
『うおお』
『黄色空間』
『キャラ作空間か?』
「はい、こちら映し出されたのは黄色い空間ですね。こちらはなんでしょうか?」
「ダイブが完了し、ログインするワールドの指定と先程話に出た正規IDと正規パスワードを打ち込むことでゲームが開始されます。
初回ログインではまずこの黄色い空間でキャラクターの作成をすることになります。今映し出されているのは早乙女の視点です。
まず決めるのは顔です。今回はデフォルト状態でゲーム内に入ってもらうことになってますので顔は弄りませんが、目や鼻など各パーツごとに事前に入れた顔データの近似値のパーツが用意され、そこから自由に組み合わせることができます。
また髪型は性別共通の512種類から選べるようになっています。髪などの体毛の色はそれぞれRGBカラーパレットからですね。
体格は身長や骨格、肩幅、スリーサイズなども細かく設定できますが、身長に合わせある程度決められた範囲内でしか弄れない点のみ注意してください」
『ほほう』
『完全に別人には出来なそうか』
『まあまあ色々いじれるな』
『それだけやれりゃ文句無し』
「次に種族や初期ジョブ、初期開始地点などですね。
まず種族。ゲーム開始時点では人間、エルフ、ドワーフ、獣人、小人の5種。後々ゲームの進行に応じて特殊な条件を満たせばゲーム進行に応じて新しくプレイヤーが選択できる種族が増える可能性があります。ドワーフならば防御、エルフなら魔術など主に連想されるイメージから外れないステータスの±補正があります。これに合わせ、例えば獣人ならば魔術による遠距離攻撃は苦手、エルフならば斧など力に任せた重い攻撃は苦手など、そこまで大きすぎる差ではないものの得意と苦手な者の差が明確に出ることになります。
人間は得意不得意が少なく特化するには他種族の得意職業に負けますが、複数の役目を組み合わせることで独自の活躍が出来る、よく言えば自由度の高い、悪く言えば強く使うことが難しい種族になります。
本来のMMOであればステータスとしては誤差となり最終的にはどの種族でも大きな差にはならないことが基本ではありますが、非常に高い注目度のコンテンツということで普段ゲームをやらない層の方々からのプレーしてみたいという声が数多く寄せられたことを踏まえ、こういう形にさせていただきました。
画面に映っているほか公式サイトのヘルプで読める種族や職業の説明欄にはそれに対しておすすめの種族と職業がそれぞれ記載しておりますので、どれを選べばわからないという方はそちらを参照していただけると幸いです。
ゲーマーの方々からすると自由度が低いという声もあるかとは思いますが、そこはご容赦いただけますようお願いします」
『なるほど』
『しゃーないか』
『俺の高速で戦場を走り回って魔法を撃ちまくる獣人魔術師ビルドは駄目そうか?』
『どれくらいの差があるか次第やな』
『プレイングで補えるくらいならいいんだが』
「次に職業ですね。
初期で近接戦闘に優れる戦士・遠距離から魔法で攻撃する魔法使い・回復によってパーティを支える治癒士の3種です。特定のクエスト終了後に転職が解禁され選択肢が大きく増えるのですが、まずはこの3種類からスタートすることになります。
戦士のチュートリアルでは物理攻撃を行う攻撃役としての役割と敵の攻撃からパーティを守る防御役の2つを体験できます。
MMOにおいてタンク・アタッカー・ヒーラーと呼ばれる役割ですね。転職はある程度気軽に行えるようになっておりますので、自分の肌に合うものを選んでください」
『タンク不足定期』
『モンスターの迫力を見ると、あれを前にするとなるとタンクやりづらいな』
『タンクやる人いるのか?』
『遠距離アタッカーとヒーラーがかなり増えそうだな』
「最後に初期開始地点。
何度か流されたムービーにもありましたが大国が4つありまして、その4つの国のどこからスタートするかということです。
ラムダ王の下世界の平和を願う、ラナンキュラス王国。
軍事と工業に傾倒し、帝王ドラールの下世界の覇者を目指していたヴァルダル帝国。
神を絶対とし、法王ファマスをトップに据えその教えを世に広めんとする宗教国家ミアライト。
自然との調和を重んじる、千年を生きるハイエルフのシャマナが治めるエスタミア。
以上四つの国家は以前はそこまで仲良くは無かったものの、大掛かりな魔族の侵攻に対しての敗走や領土の損失を経て四の五の言っていられなくなり、手を組んで魔族への抵抗を続けています。
ただそれが些か遅かったこともあり、PVでも言われていた通り現在各国の連絡は寸断されそれぞれが孤軍奮闘を続けており、各国合わせて人類陣営と呼びますが、人類陣営は劣勢に立たされ戦線は少しずつ後退していっているという状況ですね」
『うーんこのヒトカス』
『大国同士の足の引っ張り合いか』
『ろくでもねぇ』
『こいつら滅んだあとに俺らで国を興せばいいのでは?』
「4つの国があり、開始地点を選べると。これは場所によって違いはあるんでしょうか?」
「先ほど伝えましたが、各国は孤立状態であり、それぞれの国の間はダンジョンで塞がれています。どのダンジョンに挑めるかは国ごとによって違い、出てくる素材や戦える敵、弱点なども違います。
その他ゲームシステム上では国ごとに今後説明することになります受注できる依頼などによって様々な細かい違いはあります。ただし、全体を通して見ればそこまで大きな有利不利の差はありません。このキャラクターが好きだからヴァルダルにしますとか、私はエルフだからエスタミアにしますとか、お好みに選んでもらって構いません。
……言っている間に、各自キャラ作成が終了しましたね。ではゲームが開始されます」
『せっかくチュートリアルの神様?か何かが色々しゃべってたのに全スルーで草』
『ほんへ』
『待ってた』
『期待』
『実際どんなもんなのか見たろうじゃないの』
「はい、画面切り替わりましたね。今回3人ともラナンキュラス王国からスタートです。ゲームの進行度にもよりますが、友人と共にゲームに参加したいという場合、ワールドと開始国を合わせないと一緒にプレイできませんので予め打ち合わせをしておくようお願いいたします。初めてのキャラ作成だった場合は現実時間で48時間以内であればアバターを引き継いで再スタートできますので、ご活用ください。
ここから私は補足に回って、早乙女がゲーム内で解説しますね」
『うおおおお』
『一人称視点やっばいなこれ』
『マジで異世界に入り込んでるじゃん』
『YOSHIめっちゃきょろきょろしてるの草』
『よく考えたら俺らから見ると普通の一人称視点ゲームと変わらんくて草』
「はい、解説代わりました早乙女です。今回キャラクター名は3人とも上に出ている通りそのままサオトメ、タカ、ヨシとなっております」
「これは……すごい」
「いやこれやっば!マジで地面を踏んだ感触とか完全にもう現実じゃないですかこれ、えマジで、えこれやば!」
『ちゃんと景色はゲームなのがわかるのになんなんだこのリアルさ』
『ぴょんぴょんYOSHIかわいい』
『早乙女さんのアバターちゃんと本人の面影があるのにほぼ別人ですげーなこれ』
「いやもう本当に苦労しました……それでは話を進めましょう。このままだと誰に話しかければいいかどこに向かえばいいかわからないと思いますので、左手首に巻かれているブレスレットの宝石に触れてください」
「これですね、おお」
「メニューが視界に出た、これは……」
「タッチパネルみたいなものですかね」
『出てきた』
『空中に出るタッチパネル型端末みたいなもんか』
「この中の、UIというボタンを押してください。視界に何を表示するか、また表示させるものを視界のどこに置くかを設定できます。
本来は最初からいくつかの表示をONの状態からゲームがスタートするのですが、今回は説明のため全てOFFの状態からスタートしています。
戦闘エリア用と非戦闘エリア用の2つのUIがありますのでそれぞれ設定する必要がありますが、今回は非戦闘エリア用のUI設定を選択し、"地図"、"NPC"、"PC"、"アイコン"、"クエスト"、"掲示板"の6つをONにしてください」
「了解です」
「えーとこれとこれと」
「視界に表示される地図は拡大マップのみなので、大きな地図が見たい場合はメニュー欄の「地図」からご覧ください」
『全部ONにするとごちゃごちゃになりそうやな』
『取捨選択か配置場所考えるの必須か? ちと面倒だ』
『視界にそのままUIが映し出されてるわけじゃないんやな』
『外から見るとMMOによくある感じの表示になったな』
『なるほどこういう感じになるのか』
『あれ?』
『ONにしたのにNPCの名前表示されてねぇ』
『バグか仕様変更が反映されてない?』
「出来ましたか?」
「全部ONにしました……けど、あれ?」
「NPCの名前が見えないっすね、全部ハテナ4文字になっちゃってます」
「はい、それで大丈夫です。名前が表示されてないのは"知名度"というNPCに各自設定されているステータスの影響です」
『知名度?』
『あーなるほど、PCはまだそのNPCの名前を知らないってこと?』
『話しかけないと表示されないのか』
「知名度の低いNPCは本人から自己紹介されるまで名前が表示されません。もちろん話しかければ大抵は話の流れで自己紹介をしてもらえますが、ただ話しかけるだけでは名前を知ることが出来ないNPCも一部存在しています。
王や特定の組織のトップなど一定以上の地位に付いているキャラクターの知名度は高く設定されており、話しかける前から名前が表示されるキャラクターもいます。
また、町のNPCやPCから話を聞くことで自動的に名前が表示されるようになるNPCもいます」
「なるほど、コミュニケーション結構重要と」
「コミュ障には結構辛そうな気がしますねこれ」
『つらい』
『NPCとコミュニケーションまでしないといけないの面倒やな』
『前から言われてたコミュ問題はやっぱあるんか』
「ではそちらの方を先に話しましょうか、メニューからオプションの方を開いてください」
「はいはい?」
「この中の"ゲーム"欄の"NPC会話"で言語コミュニケーションとボタンコミュニケーションを選択できます。
ボタンコミュニケーションでは普通のRPGと同じように決定ボタンと、あと意思表示のための表情ボタンを使ってNPCと会話できるようにしてあります。
特定のイベントに言語コミュニケーションが必須ということも無いので、NPCとの会話が億劫な場合にはお使いください」
『有能』
『助かる』
『これはぐう有能』
『ここコミュ障多すぎんか』
「ボタンコミュニケーションはわかるんですが、言語コミュニケーションの場合ってどのように会話が進行するんでしょうか? 流石にその場でAIが何を言われたかを全部判断してるわけじゃないですよね?」
「そうですね。ちょうどいいので私が今からNPCと会話をしますので、視点を映してもらいましょう。お二人の視界も私と共有しますので、混乱が起きないようにその場から移動しないようお願いします。
話しかけるのはあちらの、頭上にビックリマークの付いているNPCです。あとでスライドの1枚で他のアイコンと共に説明しますが、ビックリマークのアイコンはストーリーを進めるために話しかける必要のあるNPCです。
NPCに近寄るとこのようにNPCの名前の上に三角のマークと、長四角で囲まれた単語または文章が出ます。今回の場合はこれです。
「「こんにちは」」
「ん、どうした?」
「はい、返答がもらえました。この長四角の中の単語または文章を「キーワード」と言いまして、この中の単語または文章を用いて話しかけることで会話を成立させます。
このまま次のキーワードを用いましょう。そうですね、今回は……。
「新たに「覚醒者になった」者です」」
「おお、覚醒者か! 私は覚醒者ギルドで働いているドレルだ、中へお入りなさい。新たな覚醒者よ、君を歓迎しよう」
「これで会話終了ですね。同時に話し掛けたNPCが名乗ってくれたので、表示されている名前がハテナマーク4つからドレルに変わりました」
『ほほー』
『ゲーム感と現実感を上手く混ぜ込んでてすごいなこれ』
『要点だけ伝えれば会話成立と』
『これキーワードを伝えず黙って放置したらどうなるんだろ』
「それではお二人も同じくドレルさんに話しかけてみてください。ボタンコミュニケーションの場合は出てくる長四角に触れることでその言葉を発したと同じ扱いになります」
「なるほど、それでは……」
「はい、ありがとうございました。基本的にはクエスト欄のWORLD表記を中心に、クエストをクリアしていくように行動していけば特に迷うことなく動けると思います」
「クエストはこの覚醒者ギルドで受けるんですか?」
「覚醒者ギルドで受けられるクエストもあるし、街を歩けば色々な場所でクエストを受けられます。初期状態ですと、この街全体で約400程度のクエストが受注可能だったはずです」
「そんなに!? それは全部やったら時間が全然足りなそうですけど」
「はい。ですので、自分のやりたいことに合わせてやりたいものだけ受注して熟すのがいいでしょう。例えばレベルを上げて強くなりたいプレイヤーは複数回繰り返して受注できる討伐クエストを、生産を中心にプレイしたいプレイヤーは生産品の納品クエストを、街の人の助けになりたいから街の住人のクエストを片っ端からなんていうのもいいでしょう。
もちろん報酬を目当てに行うのも構いません。基本的には街の住人のクエストよりも覚醒者ギルドで受注できるクエストの方が報酬が豪華になります」
『ならギルドの依頼を受けまくるのが基本か』
『コンプ厨には辛い』
『街の人のクエスト中心に受けてくと良いことあるとかの要素もありそうかな』
『これハナから一人でゲーム内要素を網羅することは想定してないな』
『自分のやりたいことをやれかぁ、MMOってのはまあそういうもんではあるが』
「このまま中に入ってチュートリアルを続行してもいいのですが、長いので今回は飛ばして訓練場で戦闘システムの説明に移ろうと思います」
「言っていいんですかそんなこと?」
「チュートリアルを達成すると冒険に役立つ道具のセットをもらえるので是非やるべきなんですが、今回はあくまでも実機プレイ映像ですので。
では移動しましょう。場所はわかりますか?」
「え? わからないですけど」
「メニューからマップ開いて見ればいいんじゃ……これで開いて……あれ、表記されてないですね」
「そうですね。最初の状態ではこの街のどこにどんな店や施設があるかは知らないですし、現実ではWebで詳細な地図も見れますがこの世界にはそういうものが無いので、地図を見る必要があります。
システム上では街に点在する地図を見る度に地図が更新されます。基本は1つの地図で1つの町や村をカバーしていますが現在いる王都は5個のブロックに分かれていますので、ブロックごとに地図を更新してください。
ギルドの近くには基本的には地図がありますのでまずはこの近くの地図を登録しましょう」
「そこまで巨大な街ってことですか……」
『新しい町や村に行くたびにまず真っ先に地図を更新しろと』
『めんどくさそう』
『そりゃ中世ファンタジーにインターネットの地図は無いのはわかるが、不便やな』
『ゲームらしい部分と現実らしい部分がはっきり別れてるな』
「地図の前に立つと「地図を登録」のコマンドが出ますので、こちらを押して少し待ちます。
……これで【王都西部】の地図が更新されましたので開いてみましょうか」
「うわめっちゃ施設ありますね」
「訓練場は……ああ近いんですね、この裏手か」
「はい。このまま歩いても向かえますが、ここは地図の機能を使いましょう。地図上の【訓練場・王都西】に触れてください。施設の影でも施設名でもどちらでもOKです。
触れると「目的地に指定」というコマンドが出ますのでこれをタッチしこの状態で地図を閉じます」
「はい、っとこれは誘導線ですか」
「なるほどこれを頼りに進めばたどり着くと」
「はい。これらはマップ画面右上の入力欄から店の名前などを入力することでも表示が可能です。表示されているものとは別エリアの特定の店名や「鍛冶屋」「薬屋」などカテゴリーの店の複数表示、また戦闘エリアの特定エネミーの生息地などの検索も出来ますのでご活用ください」
『カーナビみたいなもんか』
『こういう現実そのままだと不便な部分をゲーム的に処理してくれるのはありがたい』
『移動は大体とりあえず地図開けばいいのね』
『これエネミーは多分自分で会うとかして場所を知らないと指定できないとかかな』
『地図めっちゃ大事やな』
「今回は近いので使いませんが地図上で目的地を指定してそこまで自動で移動する機能もありますので、目的にご活用ください。では行きましょう」
「自動移動もあるんですね。自動移動中は何もできないんですか?」
「メニューは開けますので手持ちの装備の状態や所持品のチェック、チャットやゲーム内掲示板での会話、地図を開いての移動の中断、公式wikiの閲覧や執筆など様々なことが可能ですよ」
『しれっとすごいこと言うな』
『ゲーム内にwikiがあるのか』
『企業wiki君見てるぅ―?wwww』
『まあ特定の情報が知りたいって時にいちいちログアウトしてちょっとwiki見るとか出来ないもんな』
『これ編集は誰でもできるのかな』
「ゲーム内にwikiがあるのは情報を調べる時に楽ですね。これは誰でも閲覧と編集できるんですか?」
「閲覧は誰でも出来るのですが、編集したいという方はトラブル防止の為に特定の月額コースに加入していただく必要があります。こちらとしてもwikiの編集権利に少額とはいえ追加料金を取るのは心苦しいのですが、ご理解いただけますと幸いです。
さて、到着しました」
『えー』
『まあしゃーないか』
『編集合戦が起きないのは企業wikiのいいところだな確かに』
『いつの世もwikiの編集したがりさんってのはいるし値段次第だけどそんなに躊躇無いっしょ』
「ここでは主に動かない木人と呼ばれる目標を相手にスキル使用の練習などをすることが出来ます。
今回は本人の希望により、TAKAさんは剣を装備した初期職業「戦士」、YOSHIさんは杖を装備した初期職業「魔法使い」を選択しています」
「いやーワクワクしますね」
「っすねー!」
「まずはー……あー、魔法使いから行きましょう。YOSHIさんどうぞ」
「うっす!」
『TAKAソワソワしとる』
『珍しいTAKAだ』
『#YOSHI落ち着け』
『いつものYOSHI』
『動きがうるさい』
『うちのYOSHIがすいません』
「まずは武器の装備からですね。街の中では基本的に装備が許されていないため杖を装備する必要があります。
左腕の端末から「所持品」を選択するか、腰に付いているバッグに手を入れることでメニューを開けますが、今回はバッグに手をパーの状態で入れてください」
「うっす」
「メニューが視界に出ましたね。メニューの左下にある手のアイコンは自分の手の動きと連動しています。そのままバッグの中をまさぐるように腕ごと動かしてみてください。
ご覧のように動いていますね。マウスのカーソルのようなもので、手の動きに連動して画面内のカーソルが動きます。では左上にある杖のアイコンに手を持っていってください」
「はい、えーと今カーソルの位置がここだから、こうと」
「その状態で手をグーにすると選択したアイテムを掴みます。掴んだ状態で手をバッグから引き抜けば杖を装備した状態になります。
やってみてください」
「えー、中で掴んで、はい! おお!」
「はい、OKです」
『ほほー』
『マジでゲーム的な落とし込み方がすごいわ』
『こりゃすげぇ』
『戦闘中にポーション飲む時もやり方は似たようなもんか』
『うわーめっちゃいい、マジで憧れの異世界ファンタジーやん』
『咄嗟に欲しいもんを正確に掴むの難しそうだ』
「では攻撃を実際に行ってみましょう。魔法使いの初期スキルは【マジックアロー】と【ファイアボール】、どちらも直線上に弾を飛ばすスキルです。
武器を装備している状態で、えーと今3体の木人が並んでいるんですが、真ん中の木人に目を向けてください」
「はい、えー、何か視界に出ましたね」
「オレンジ色の〈〉マークで木人が挟まれています。これは敵をロックオンしている状態で、飛んで相手に当たる遠距離攻撃の発動条件としてはまずロックオンしていないといけません。
この状態で杖を立てます。肩幅に立って顔の前に杖の先が来るように立ててください。
はいOKです。その状態で魔法の名前を言います。声の大小は問いませんが、音声認識ですのであまり早口だったりどもったりすると認識されない可能性があります。はっきりと、今回は【マジックアロー】と言ってみてください」
「えー、はい。【マジックアロー】! ……おお!?」
「足元に魔法陣が、そして視界に出たゲージがMAXになると杖先が光りました。
下に魔法陣が出ているのと使用者の視界に映ったゲージは呪文の詠唱中を示すサインです。詠唱時間は魔法によって様々ですが、概ね威力の高さなどによって長くなっていくものと覚えてください。
杖の先が光ったのは詠唱が完了したサインで、この状態になるまでは魔法を撃つことが出来ません。光った状態で杖の先をロックオンした敵に向けると魔法が発射されます。
ではYOSHIさん、杖を木人に向けてみてください」
「えーと、例えば野球のバットみたいに大きく振っても発射されますか?」
「自分から見てロックオンした敵に杖が直線上で向けられていれば発射されます。ある程度判定は甘いですが、変な振り方では反応しない可能性はありますね」
「なるほど、それならー……あー、よし! でりゃあ!」
『すいか割りで草』
『すいか割りかよ』
『おお出た』
『うおおおおおおお』
『シンプルな魔法弾、いいねぇ』
『これ効率的に回そうとするとクソ難しそうだが』
『まだなんともわからんけど詠唱時間と位置取りとMPと……管理するもの多くねぇか』
「はい、遠距離攻撃スキルに関してはこんな感じですね。弓など武器によって変わりますが、ロックオンしスキル名を唱える、動作1を行う、動作2を行い発射という流れは変わりません。武器ごとの詳細は公式HP、もしくは正式サービス開始後にご確認ください。
遠距離攻撃の中には着弾点を指定するものなど様々ありますが、そちらも今回は省きますね。
次は近距離攻撃スキルを使用してみましょう。TAKAさんこちらへどうぞ」
「はい!」
「近接攻撃には発動条件が細かく設定されています。メニューからスキルの欄を開いてください。
はい開きました。今10個の□が並んでいて、アイコンがセットしてあるのは現在使用出来るように設定しているアクティブスキル、空欄はスキルを設定していないという意味です。今はまだ始めたばかりなのでこの2つのみが使用できるスキルですが、スキルが増えれば空欄にセットすることで新たに使用可能となります。
スキルを覚えてもセットしなければ使えないこと、使えるアクティブスキルが11個を超えたらどれかがセット出来なくなることに注意してください。
それではこの縦振り斬撃のアイコンを長押ししてみてください」
「はい、えー色々出てきましたね」
「上から順に見ていきましょう。まずは【スラッシュ】(すらっしゅ)、これはスキル名ですね。魔法スキルの際に音声認識と言いましたように、この()内にひらがなで書いてある部分を声に出して読むことでスキルが発動します。
斬と書いてあるのは属性です。ヒットした敵の弱点や耐性などによってダメージが増減します。
武器:斬撃属性というのは、斬撃属性の武器を装備している場合のみ使用できるという表記です。この場合は剣や斧ですね。魔法攻撃スキルであれば基本的には杖を指定します。
熟練度はこのスキルをどれだけ使い込んでいるかの指標です。基本的にはスキルを敵に当てることで上昇していき、熟練度レベルが上がるとこのスキルで与える威力の増加や消費MPの軽減など様々な恩恵があります。
次に再使用間隔。読んで字の如く、そのスキルを再度使用できるようになるために必要な時間ですね。俗にリキャスト、リチャージと呼ばれるものと同じものとなります。
詠唱時間の欄は、このスキルだと--(記載無し)になっていますね。主に魔法スキルにのみ付いてくる数字になります。
最後に使用条件、スキルを使用するにあたってはこれが一番大事ですね。【スラッシュ】ですと装備が剣であること、敵との距離が1m以内であること、敵をロックオンしていることとなります」
『使用条件そういう感じになるのか』
『うわーこれまさか戦闘中はどれがどの発動条件なのか把握しながら戦うのか』
『暗記は必須やな』
『頭おかしなるで』
『くっそ難しそう』
「ではTAKAさん、とりあえず撃ってみましょう」
「はい。えーと、木人に近づいてロックオン……これ、構えとかはいらないんですか?」
「んー、そうですね。では剣を肩に担ぐように持ってもらえますか?」
「わかりました。では、【スラッシュ】! っとと」
『おお』
『見事な袈裟斬り』
『いい音したな』
『身体は勝手に動くのか』
「おお……」
「思ったより迫力ありますねぇ、これすげぇや」
「はい、ありがとうございます。発動条件が満たされている状態でスキルを声に出せばその時点でスキルが発動し、身体が自動で動きます。
TAKAさん、今度はその剣を振り下ろした状態からもう一度【スラッシュ】を撃ってもらっていいですか?」
「え? あ、はい、【スラッシュ】っ、!?」
『逆袈裟!』
『ほほー』
『どういうこと』
『武器の位置で攻撃の軌道が変わるのか?』
『マジ?』
『うわーマジでこれコンボルート無限に出来るぞ』
「ロックオンしていないとスキルを発動できない理由がこれでして、ロックオンしている敵の方向と所持している武器の向きによって軌道が変わります。剣を振る速度などはスキルに応じて固定ですが、これによって非常に様々なコンボを作り出すことが出来ます。
横向きなら横に切る、縦に向いていたら縦に切るといったものですね」
「これは難しいですね。考えることが非常に多そうです」
「そうですね、スキルによっては敵との距離がある、武器が特定の位置にあるなど条件など様々ですのでそれを把握しながら戦うのは大変だと思います。ですがその分コンボを決める爽快な楽しさは唯一無二のものだと思っています。
色々スキルを持っている開発用アカウントで一例をお見せしますと……ちょっとあちらの木人を狙いますね。敵との距離が少し離れている状態が発動条件の技から始動します。わかりやすいように技ごとに少し間を取りますが、実際にはほぼノータイムで技を繋げることが可能です。肩に剣を担いだ状態にして……行きますね。
突進して袈裟懸けに斬る【チャージスラッシュ】、
逆袈裟の【スラッシュ】、
突き攻撃の【スラスト】、
切り落とす【カットオフ】、
切り上げの【ラウンディングアップ】、
左手に持つ盾で殴り付ける【シールドバッシュ】、
シールドバッシュでの踏み込みを利用して往復斬りの【ダブルスラッシュ】、
最後は斬ると同時に前方へ大きく移動する【カットアウト】で敵の攻撃範囲から離脱。
……と、片手剣の取得難易度の低いスキルで繋ぐとこんな感じになりますね」
「うわーかっけぇ!」
「これ一回間を取らずに繋いでみてもらっていいですか?」
「構いませんよ、ではもう一度距離を離してチャージスラッシュから……」
『ほほー』
『かっけぇ!』
『女の子が素早い動きで攻撃する姿からしか取れない栄養素が脳にスーッと届く』
『コンボゲー苦手だけどこれは真似してみたくなる』
『シンプルなコンボなのにかっこいいな、すごい』
「全ての近接攻撃を行う職業がコンボを繋いでいくわけではなく、職業によっては単発スキルをぶつけて火力を出すようなものもあります。プレイヤーがそれぞれ自分のスタイルに合ったスタイルを見つけてもらえれば嬉しいですね。
とはいえやはり難しいと思いますので後ほど、公式HPにて簡単なコンボ動画が上がりますのでそちらを参考にしていただくようお願いします。
というところで、短い時間ではありましたがこれにて実機プレイ映像をお届けいたしました。お付き合いいただきありがとうございます。お送りしたのは開発チームの早乙女と」
「あっはい、TAKAゲームスのTAKAと!」
「TAKAゲームスのYOSHIでした! ありがとうございました!」
『お疲れ様でした』
『めっちゃ面白そうだった!』
『やーいいもん見たわ』
『一撃型の方が手軽そうだな』
『コンボ決めたすぎる』
『マジで自分だけのキャラクター作れるんやな』
『RPが捗る』
「はい、スタジオに戻ってまいりました。早乙女さん、TAKAさん、YOSHIさんありがとうございました!
いやあ見ているだけでワクワクしてくるようなそんなプレイ映像でした!」
「そう言ってくださると、とてもありがたいです」
『開発者ニコニコやん』
『開発冥利に尽きるってか』
「それでは色々、お話を伺って行こうと思います。まずは……」
用語について補足だったりこれまてVRMMOものを書いたり読んだりした経験込みでのVRMMOものにおける世界観に対する個人的な考えだったりを垂れ流す、それがクソ長後書き
大半は『創作だし細かいことはいいんだよ』で済む範囲の話しかしていない
>PV
VRMMOの時代にはすでにy〇utubeとかでPVを公開とか声優やスタッフをスタジオに呼んで生放送とかそういう時代でもない気がするのですが、じゃあ実際どんな感じになると思う?と自問すると思いつかなかったので今回はこれで
>グラフィック
グラフィックにおいて『まるで現実』という評価は昨今の3D技術の進歩を見るに評価としては陳腐になるんじゃないかなぁと思った
いくつか例として挙げるなら、10年前の2012年のゲームでリアル寄りの3Dっていうとモンスターハンター3G、バイオハザード6に龍が如く5、FFXⅢ-2なんですが、同シリーズのMHライズにバイオヴィレッジや如く7、現在開発中のFFXⅥのトレーラーと比較するとグラフィックの変化が如実
VRChatなども出てきてるし、現実と同じような2.5次元というのは近い話なのかもしれない
>Haslit Online
How about something like thisの略
こんな短編に凝ったタイトルをつけるもんでも無い
>開発スタッフ
武、盾、治
以外は何も考えてない
>実機プレイ
前提としてこの時空ではゲーム内で時間加速のできるVRダイブ専用のマシンが存在
現実的に考えるとVRダイブの出来るゲームとしてVRMMOよりも前にいくつものゲームがあるはずだし、『世界初のフルダイブゲーム』とはならんよなぁと思うなどした
>ダウンロード
一応時代の想定としては2040年くらいなんですがその頃にはもうパッケージ買いっていう概念無くなってそう、ほぼほぼDL販売
一家に一台フルダイブVRマシンという時代ならそもそも店舗での買い物そのものが趣味の領域になってるかも
例えば服ならVRの中で試着して通販で購入すればいいし、本とかも電子書籍で買ってVRの中で読めばいいし
でも判子とかはまだありそう
>全方位写真
フォトグラメトリーという3次元の物体の複数視点からの2次元写真から自動で3Dデータを生成して云々みたいな技法とシステムがあるのでその発展形
将来的には例えば傷がある状態から無い状態にするためとか、あとは整形や細かいシミ消しみたいな美容で使えるんじゃないですかね知らないけど
>キャラ作
あまり元の顔から離しすぎると現実との差異で頭がおかしくなるとかそんな感じ
>初期ステータス
MMOにおいては後々の効率に差が出てしまうので種族などによる大きな差は見た目程度にすることが推奨される
それを変えるのであれば何かしら理由付けはいると思っている
ただそういう部分を「俺の宇宙では光るんだよ」でスルーするのも創作ではある
>ヒトカス
多分王国は一緒に戦おうとかなり早い段階で声をかけたけど帝国と宗教国家が突っぱねてエスタミアは無返答とかそんな感じ
帝国とかは秘密兵器持っていても面白い
暴走すればなお良し
>どのダンジョンに挑めるかが国によって違う
4つの国が四角形の角、角同士を繋ぐ直線の間にダンジョンが3つ(ここでは王国帝国間のダンジョンABCと仮定)あり、例えば王国からはダンジョンABC、帝国からはダンジョンCBAの順で挑める
プレイヤー全体の大まかな目的としてはダンジョンを攻略して安全な場所を確保し拠点と交易路を作ること
一定数のプレイヤーがダンジョンAを攻略するとダンジョンAとBの間の拠点が出来、BとCの間の拠点も完成すると王国と帝国の交易路が完成する
拠点の作成には大量の素材アイテムが必要で、それらは生産職で製作しクエストに納品することで進捗する
4つの国が繋がるか一定期間の間に繋がらないと話が進む
そんな感じのイメージ
応用で敵対勢力に滅ぼされた特定種族の村の復興とかも出来そう
アイデアの元ネタはFF14のイシュガルド復興
というよりHaslit Onlineの世界観はイシュガルド復興というシステムを見て「街作りという部分をこう活かせないか」という考えに肉付けしていった結果の産物
>UI
実際視界にそのままミニマップとか自身のHPが映し出されると、例えば地図を確認しようとして右上を見たらそのミニマップも動いたとかの事故が頻発して見づらいと思うので、イメージとしては直立した際の視界の正面に四角い枠が出て、その中に各種表示が出る感じ
視線を動かしてもUIの位置は変わらない、しゃがむと視界から外れる
HPバーや名前などはよくイメージされるように人の上に出るか、もしくは顎の下あたりでも見やすいかもしれない
>知名度
ゲーム的に考えるとユーザー側から見てかなり不便だけど、現実とゲームの融合という軸でVRMMOものを作るなら個人的にありなんじゃないかと思った
創作的に考えると「このNPCの名前は〇〇だけが知っている」というのは結構話のタネにしやすい気がする
>NPC会話
ゲーマー的には会話が面倒っていう層も一定数いるだろうし、人間の話す言葉全てを機械側で処理することも難しいだろうから現実的にはこういう感じのシステムになるのではという感じで
PCとNPCがスムーズに会話できる時代ではないという時空の話です
>地図
システムのアイデア元はちまちまプレイしていた龍が如く7
施設が現実の街と同じように区分けされ、マップ画面のそれぞれの施設の上に名前とアイコンが書かれており、建物にカーソルを合わせAボタンを押すことでそこまでの道筋が地図上に表示される
細い路地や細かい建物の多いゲームではとてもいいシステムだと思ったので若干弄って導入
>ゲーム内wiki
フルダイブゲームがそのゲーム独自のネットワークに放り込まれると仮定するなら、ゲーム外にある攻略サイトにゲーム内からアクセスすることによるあれそれをどうするか考えるよりプレイヤーの交流の場や攻略情報の集まる場所をゲーム内に作ってしまう方が楽な気はする
もちろんゲーム外にも作られるだろうけどそれはそれ
>所持品
マジックバッグという概念をどうゲーム的に落とし込むかを考えるとこれが一番しっくり来た
>戦闘システム
現実に存在しているゲームよりもはるかに自由度が高いと仮定した場合に、考えられる懸念は高すぎる自由度に振り回されて上手くプレイ出来ないという話
ゲームってある程度システムで縛ってくれたほうがむしろやりやすいのではと思う
例えばフルダイブVR対戦格ゲーというものが出来たとして、はいお互い自由に殴り合ってね、ファイ!とかされても困るみたいな感じ
>使用条件
使用条件に一纏めにしているからわかりづらくなっているだけで、本質的には射程などの概念とほぼ同じではある
一つ一つのスキルごとにバラバラにすると頭が爆発するので、ある程度条件を固定するのが無難
片手剣スキルなら敵の近くにいる必要があるスキルの条件は全て敵との距離1m以内と剣装備とロックオン、とか
飛びかかり攻撃みたいな敵との距離を詰める攻撃ならその限りでは無いけれど
あとは武器の大きさやキャラの身長によって射程が変わるとかの要素もあればリアルっぽくはなるが、基準となる距離をどこに置くかは考える必要あるのと、高身長キャラ完全有利になってしまうといけないので身長が高いほど剣の振りが若干遅くなるみたいな要素がいるかもしれない
誰か一部分でもいいからネタをパクってVRもの増やして(切実)