黒い銃
ノアは永劫回帰後も絶滅したわけではなかった。永劫回帰のいまはまだ届かない範囲の星にも生息しているからだ。永劫回帰はまるで、全宇宙を包み込もうとしているようにノアや星を吸い込み拡大していった
その中心にはナルボイドがあり誰もきずくことはなかった。
ナルボイドはどんどんおぞましくなり光さえ飲み込む超巨大な黒点となった。
そのなかに飲み込まれたものはただではすまず、ノアとして飲み込まれても人として飲み込まれても魂すら
魂の螺旋にかえれない。そこに入ったものが出ようとしプロミネンスのように蠢きあっているのがみえる
しかし、誰も脱出できない。無意識的に出ようとするだけで意識はないようだが苦しそうだ
ある一定の大きさになると大爆発を引き起こし、あたりのほしを爆発で飲み込む
そして、前と似たような星が生まれまたナルボイドに飲まれ、ノアや人々は苦しむことになる。
それを繰り返すのが永劫回帰という。特にノアは体も飲み込まれるために痛みもあり永遠に苦しむこととなる。その怨念が黒いジャッジメントをつくった。その銃に弾丸はないが気持ちの弾丸を撃つことができ、触れれば、魔法が使えるようになったり、永劫回帰の存在を知ることができるのだ。それは、黒点の集合体の全員のデータベースにアクセスでき、過去と未来をしることができる。それが、今は唯一の永劫回帰を脱する一つの手段だ。
永劫回帰ごとに魂の記憶ごと吹っ飛ぶためだれも黒点にいる間のことを覚えていることはない。
この銃を拾ったのがまたアレンという白髪の少年である。
アレンはどうも数奇な運命をたどるようである