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人見知りだっていいじゃない

作者: 葵陽

※この作品はフィクションであり、専門用語は創作です。信じないで!


「恭子はお見合い結婚したそうです。」「さて、一番年上は何歳でしょう。」「ブーケトスもそんな感じ。」「いっしょに食事をするだけの簡単なお仕事です。」「マグロ係」「七つまでは神のうち」「店長、シフト変更してください。」「たぬきとどくだみ」「むじなとあしたば」「不思議な道具なんかより、あのあおいねこちゃんがほしいと思ったことはないか。」「職業:家政婦」の続きです。


お読みいただければ幸いです。

浮気をする(おとこ)は許せない。


そう考える女性は多いことと思う。女性側の気持ちは解るが、しかしながら私は浮気をする男が許せないというわけではない。それは、男の浮気を許すので女の浮気を黙認しろ、という意図から来るものではない。

一度に複数人の女と関係を持ちたがるのは、男の本能だと思っている。人間の(おす)単体で後世に遺伝子を遺すことは、今のところ不可能だ。だからこそ、男は女以上に必死になって遺伝子を残そうとしているのではないのか。無論、そうでない男性もいることも忘れてはならないが。

だから、男は浮気をする。否、浮気よりもこれは「本能的生殖活動」と称する方が良いだろう。浮気をした時点で(おとこ)から(おす)へと変換される。


間違えてほしくないのは別段、男性を卑下する意図はなく、しかしながら浮気の正当性を主張しているわけではないということだ。


ただ、浮気をされた方はとても哀しいということを男も、そして女も覚えておいた方が良い。男は女を大事にするべきであるし、女も男に優しくあることがいちばん良い。女性は子供を産めるから、男性は力があるからと、どちらを優位に立たせても結局は空しいだけではないだろうか。

なによりも楽しくない、と私はそう思う。









 千波ちば うしおという女性は、いわゆるクールビューティーだ。家中の人間、使用人はおろか家族すら、潮の顔が崩れたところを見たことがない。

笑顔も泣き顔も、怒り顔すらも他人に見せない「氷の女」だと、口さがない者は言う。彼女の美しく長い黒髪を世間では「薬」になるなどと変な噂がたつほど彼女は、市井では美人で有名である。

 

そんな彼女は、千波家随一のかんなぎである。彼女が本気を出せば、創世神の声を聴くどころか創世神すらも召喚できてしまうのではないか、というのもまた単なる市井の噂だ。

 潮は千波家当主のれっきとした子供であるが、数多いる妾の一人に産ませた妾腹だった。妾をとって後継者を残す制度について世の習いだということは、七歳で千波家に正式入りした潮にも理解はできている。が、妾だった生母が千波家の正室に妬まれて服毒自殺したこともあり潮は千波家当主を恨んでいる、というのも使用人の噂だ。

それゆえになのか、潮は男が嫌いだという常識が千波家にはある。潮が七歳のときから傍で仕えていた、護衛の男以外には彼女が口を開くことはない。




潮の護衛壱、松戸まつど 右京うきょうは潮と会話できる唯一の男と言える。

 彼は潮が千波の姓を名乗るようになった七歳から、傍に控えて潮の身辺を警護している人物だ。よく、護衛対象である潮のオヤツを盗み食う。

ちなみに彼は今年で二十歳はたちである。



「右京、漫画買ってきて~。」

「潮さま、先刻右京は盗み食いした鯛焼きを買いに行っています。」

「じゃあ左京さきょう買ってきて。週刊デェンプ。」

「わたくしは潮さまのお守りする仕事が御座います。それにわたくしには漫画雑誌がよくわかりません。」



潮の護衛弐、松戸 左京は前述した右京の姉である。異性姉弟しかも二卵性双生児ゆえに髪と瞳の色以外似ている部分は割と少ない。弟よりも出来がいいが、少々生真面目すぎる面がある。

 


定期更新、15作目。

また、いくつか書きあげたら一つの連載にまとめようと思っています。


お読みくださってありがとうございました。

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