ないろん
細くて細くてとても細くて
強いんだ
あなたの言葉が
そんな言葉で編まれた服を着せられてしまったら
僕は強くなるしかないんだよ
内側の僕が
どんなに暑くても
蒸れてても
それがどんなに重くても
それがどんなに軽くても
それがどんなに通気性が悪くても
着続けるしかないんだって
そうしたら今度は
細くて細くてとても細い
ビュンビュンうなる言葉の鞭が
僕の頬を
後頭部に向けて
斜めに駆け上がっていくんだ
通り道にある穴に
すぽっと入ってしまって
痛いんだよ
自然に分解できないんだ
強すぎて
燃やすしかないんだ
燃やしたら
溶けて
べっとりと貼り付いて
火傷して
もう
どうしていいかわからないよ
ありがとうございました。