”語る”って何?
あ~、最悪。みんなぁ~、うちの悪口聞いてぇ~?あ、悪口ってのは、聞いた人はみぃ~んな”死んじゃう”んだぁ~!wwすごいでしょ~!なんてねっ!
今から話すのは、実話ではないから安心してねぇ~!でわ、地獄へ行ってらっしゃぁ~い!
~三月~
「あの、ら~くえんの~さーきに~あ~こが~れている~♪」(YUIの曲の歌詞)
私はのんきにYUIの曲を歌っていた。周りの子もニコニコ笑いながら聞いてくれていた。でも、みんながいい気持ちで聞いていたわけじゃなかった。この時の私は、そんなことに気付くはずがなかった。
「もうすぐ卒業だねぇ~!」
「そうだな!まぁ、んなことどーでもよくね?」
「え~!なんでよ~!もうこのみんなで一緒になることはないんだよ~?」
「分かってるよ、でも今からテンション下げてたら中学で生きていけねぇ~ぞ?」
「で~も~!」
「もういいだろ!?…オレがいるんだからさ…」
「ん?なんか言った~?」
「言ってね~よ!!バぁ~カっ!!」
「なにそれ!!ひっど~い!!」
なんてねっ!ほんとは、知ってるよ!聞こえたんだ。”オレがいるから”って。でもなんで、そんなこと…?まぁこれは、照れ隠しってやつだね。私が鼻歌をふきながら小説を読んでいた。そんな私の前に黒い影が出てきた。ん!?なんだっ!?顔を上げてみると――――――
「ねぇ、ちょっと来て」
「な、なに?」
「…あのさぁ~、YUIのことあまり知らないくせに、語らないでくれない?」
「”語る”なんてやってないよ?」
「いや、間違った歌詞を知ったかぶりで歌ってたじゃん?」
「う、歌ってないよ…!間違った歌詞も歌ってないっ!」
「ウソは言わなくていいからさ。ね?だから語んでくんない?」
「…それは、歌うなってこと?」
「違う。語らければいいの。」
「何それ、そんなの――――――「もういいから、語んなっ!!」」
そう言って私の前から黒い影は消えた。
「……。」
「あ、あの、大丈夫…?」
「なんだろ?あれ。そんなことでいちいち呼び出してら、キリないよ?」
「えっ?」
「ねぇ、そう思わない?」
「う、うん。そーだね、」
「変な人たちだねぇ~(笑)」
「(私的には、あなたの方がよっぽど変な人だよ)」
…なぁ~んて、そんな爽やかにいれるわけねぇ~じゃん。どんだけ心広いんだよ、そいつ。ってか、細かっ!?うっざぁ~!ま、こんなに爽やかにしてんだからさ、(表だけww)ありがたく思っていただきたいよね。 私は、教室を出た。…次呼ばれたら、どうやって地獄に落とそうかな…フフフッ♪