18’ 先輩 Day2
息を必死に整える。高馬君は何も言わない。私は車から降りて目の前のコンビニに入った。メイク落としを買い、そのまま女子トイレに入る。薄汚れた顔を拭きとる。なんで、なんで君は。残りを全部ゴミ箱に捨て、車に戻る。
「・・・おかえりなさい」
「うん、ただいま」
声が震えてしまう。ハンドブレーキを引こうとしたら高馬君が手を被せてきた。
「・・・・・・俺もトイレ行ってきます」
彼は車を降り、コンビニに入っていった。接続が途切れ、車の中は静かになった。私は自分のスマホからトップソングを流す。大きく息を吸って吸って吐き出せない。
「お待たせしました」
高馬君はビニール袋を持って車に戻ってきた。袋からレッドブルを2本取り出し、片方のプルタブを引いた。
「どうぞ、お嬢様」
「・・・ふふっ、ありがとう」
もう片方も彼が片手で開け缶の下の方をぶつけ合った。ゆっくり口に含む。作られた甘さが脳を痺れさせる。
「俺からは聞きません。でも言いたいことは聞きますよ。つまみも買いましたし」
袋から色々取り出した。蒲焼きさん太郎にキャラメルのチョコボール。クロワッサンにヤングドーナツ。
「コンドームは買ってませんけどね」
「・・・大丈夫、家にあるから」
「え」
「冗談だよ。ありがとね」
私はベビースターラーメンを開けた。




