表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚栄  作者: 竹取夜鷹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/35

14 高馬 A Half-Forgotten Day

俺は離された手をポケットに仕舞えず、話されたことも理解できず立ち尽くした。口を開き何か言おうにも息だけが通りすぎるだけだ。

「支倉さん・・・」

何とか声を出したが続かない。俺は・・・俺はなんだ?支倉さんは目を真っ赤にして俺を見ている。

「・・・なんてね。冗談だよ。びっくりした?高馬君?」

支倉さんは目を揺らしながら笑った。宙ぶらりんの手は震えたままだった。車も通らず風も吹かず。沈黙と俺と支倉さんだけがあった。

なぜか母親のことを思い出した。


「お母さん、なんで泣いてるの?」

「ゆう君。ごめんね。ごめんね」

「お母さん、どうしたの?」

「ごめんね。ゆう君はなんにも悪くないの。ごめんね」

「お母さん、大丈夫?」

「ゆう君は幸せになってね。パパとママを許してね。怖い思いさせててごめんね」

「お母さん、どこに行くの?」

「ごめんね。ママはもう行かなくちゃ。この紙がママだからね。この紙に書いてあることを守ってね。ごめんね、ごめんね」

この紙はどこに仕舞ったんだっけ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ