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第36話 決起!進軍!

 明朝、リンデラシル妖精国中央広場では卑弥呼が、ククルカンとエルフの各部族の兵を束ねて作戦の説明を行っていた。


 よく集まったエルフの戦士たちよ!これより作戦を説明する。其方らが住まうここアルヴヘイムは、上をロキとその配下に、下を巨人族にと、上下を敵兵に挟まれた危険地帯じゃ。


 サヴァが神樹ユグドラシルの力と、其方(そなた)らから税として集めている魔力で、空と大地に結界を張り続けてなんとかしている状況。


 しかし!ヴァナヘイムよりヨルムンガンド兵が攻め入った!策略は外道を極め、もはや戦とも呼べぬ!我はこれを宣戦布告と受け入れる!


 なに…作戦は簡単じゃ、ヴァナヘイムの(ふもと)でペガサス・グリフィンを降り、到着したらサーチをかけエルフの場所を割り出す。ククルカンが暴れて敵の気を引いている隙にワシと其方らで隠密にエルフを救い出す。(とら)えられたエルフと其方らは、離脱し、ワシとククルカンでヴァナヘイムを殲滅(せんめつ)する。


 安心せよ、追手は来させぬ!サヴァ女王がそのために全力で結界に力を注いでいる!敵兵は主にオークとリザードマン、エルフの子は魔法耐性が上がっておる!対して物理耐性はそこまで上がっておらんとのこと!剣技で勝る其方(そなた)らにも勝機はある!迷わず行動し続けよ!そしてワシら神が其方らを守る!これは戦だが、今回の目的はエルフ奪還じゃ!其方らは目的を果たしたらすぐに撤退!以上じゃ!エルフを取り戻すぞぉぉぉぉおおおおお!」


 エルフの軍勢「ウォォォオオオオオオオオオ!」


 ククルカン「ん〜いい勢いですね!」


 「行くぞ!!」卑弥呼が先に飛び立ち皆が続く。


 ユグドラシルの上層、ヴァナヘイムの(ふもと)にペガサス・グリフィン待機させると、静かにヴァナヘイムに上がって行った。入り口にはオークとリザードマンの兵が門番をしていた。


 エルフと卑弥呼は隠密に立ち回り素早く門番の首を切り落とすと、ヴァナヘイムの森にてサーチをかけた。


「ヴァナヘイムの豊かな森が…ここはフレイヤ達とよく散歩をしたのに…ヨルムンガンド!」木々が朽ち果て、河の水は黒く汚れ、有毒な魔草が繁殖する森を目にしてククルカンは眉間にシワを寄せた。


「皆の者、これからお主らに付与を与える。毒耐性付与・物理耐性付与・魔法耐性付与・筋力強化付与・胴体視力強化付与・隠密付与それと…心傷耐性付与」卑弥呼の五芒星の陣が軍勢に付与を与える。


 西のダークエルフ兵「サーチをかけました。この森に反応はありません、移動しますか?」


 ククルカン「王城の地下です…はやく行きましょう」


 卑弥呼「眼が良いのは相変わらずじゃな…皆、今はエルフ達のためにも勘付かれたくない故、ゲートを使わず1日移動して王城へ侵入する」


「今頃ハルノブ達は結婚式をしている頃ですかね…愛を知れば、より強くなります…大切な1日の邪魔はさせません。…結界は頼みましたよサヴァ女王」ククルカンは眼下に広がる【空の結界】を見た。


「おまかせを!女神様!」東の森の丘にてサヴァ女王はユグドラシルとリンクし空には白き光の柱が登るのだった。

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