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「天界の塔」〜あの丘の上で、女神は愛を歌い続ける〜  作者: 餅田ベル
【守護12神・第五席・卑弥呼復活編】
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第1話 神代考古学の青年!ハルノブ・ミナカタ!

ー天界の塔ー


「天界の塔」それは西暦2050年長野県の諏訪湖の真ん中に突如として現れた縦穴形ダンジョン、全500階層からなっており中には巨大な空間が広る。また環境に適した未知の魔物や植物が階層ごとに生態系を築いている。人類が未だ1人だけしか攻略できていない太古から存在し続けていたと言われるレジェンドダンジョンだ!


ハルノブ「よぉみんな!俺はハルノブ・ミナカタ神代考古学専攻の大学2年生だ!俺の憧れる曾祖父がが天界の塔を制覇してからもう200年!未だ人類は天界の塔の攻略に手こずっている。というのもあろうことか、あの爺ちゃんは天界の塔500階層分の記録をまるまるどっかに隠しちゃったんだ!それに層を上がるごとに強くなる魔物の厄介さから各国も攻略は難航し、曾祖父以外は先進国のアメリカでさえ軍を投入して25階層までしか到達していない」


ハルノブ「俺は憧れの曾爺ちゃんのように天界の塔を完全制覇する人間になってみせる!それが俺の夢なんだ!これは様々な世界に旅をし、神代考古学者として俺が天界の塔を制覇するまでの物語!そして世界の真実を発掘するまでの物語だ!」

その日俺達は大学の研究室でいつもと変わらぬ研究三昧な日常を送っていた。


マサチカ「おいハルノブこの間の第2階層で入手した鉱石の解析データまとめ終わったぞー」


ハルノブ「マジか!ありがとう!これでもっと研究が捗るよぉ〜マジ助かる!」


ユイ「はぁ…あなた達といると一生恋愛なんてできないんだろーな〜」


ハルノブ「俺たちの恋人は天界の塔だからな!」

ユイ「あ〜もぉ…やだ〜絶対言うと思ったぁ!はいはい!第1階層の眠りの森で入手した花粉の解析データできたよ!3分で目を通してよね!」


ハルノブ「いや無理ゲーすぎる!(笑)でも、ありがとうな!助かるよ!」


マサチカ「カーテン開けるぞ〜」


ユイ「やだ〜もう朝なの〜!?解析スピード遅い!またスピード上げるためにパソコンとか調整しないとじゃん!」


マサチカ「これで今夜も徹夜決定だな〜笑」


ユイ「もぉそれ言わないでよぉ〜」


その時、ハルノブのスマホが鳴った。


ハルノブ母「この間話したと思うけど1ヶ月後タカオ爺ちゃんの屋敷が取り壊されることになったの、あなたも荷物の整理付き合ってちょうだいね!毎日人手が足りなくて大変なんだから!それにタカオ爺ちゃんの家なんだからあなたが好きな考古学?のなんかとか出てくるかもしれないわよー」


ハルノブ「だぁ〜マジか!行く行く!絶対に行く!お前らも行くよな!」


マサチカ「オッケー」


ユイ「タカオ教授の家は考古学の宝箱かもしれないしね!もちろん私も行くわ!」


そうして翌日ハルノブ達は長野県の諏訪湖のほとりに建つ曾祖父タカオの屋敷の片付けに行くこととなった。


ハルノブ「相変わらず無駄にでかいなぁタカオ爺ちゃんの屋敷は。さぁてどんなワクワクするもんが出てくるかな!まずはタカオ爺ちゃんのことを知らないとな!よっしゃレッツゴー!」


ユイ「ちょ⁉︎ハルノブ!待ちなさいよ〜!薬草があったら触らないでよ!薬草は私の研究分野なんだからね〜!植物系もだめ〜!」


マサチカ「やれやれ、皆んな元気だな〜。さてと魔物研究に役立つ書物はあったりするかな…俺も探してみるか」


そうしてハルノブは曾祖父タカオの書斎へ、ユイは植物研究室へ、マサチカは魔物サンプル保管室へと入って行った。


ハルノブが入った地下1階の書斎には見渡す限りの本や資料が並べられていた。


ハルノブ「すげぇ…大学の図書館くらいの広さと量だ。真ん中の机はタカオ爺ちゃんのか…まずはあそこからだな!」そう言ってハルノブは机を調べることにした。


もちろん机の中にはありふれたものしかない…


ハルノブ「ぅ〜ん、やっぱそんな簡単じゃないか。ん?テーブルの隅っこのこの穴…なんか知ってるような…ん?まてまて!穴の周りに字が彫られてるな…これ第1階層で解析した文字列にあったやつだ!データで照合すれば訳せるぞ!」


え〜っと


ハルノブ「ル…ル…エ…ラ…」


その時魔物サンプル保管室にいたマサチカの頭に知らぬ女性の声が響いた。

「相応しき者「彫刻の民候補者」3名確認…確認中…確認完了。コード:ルルエラ承認しました。サブキーを挿入し神紋を刻んでください。」


女性の声と同時に穴は白く黒く光りだした。


マサチカがネックレスに強く引っ張られて、何か分厚い本を抱えて書斎に引きずられてきた。


首にかけられていた円柱形のネックレスは机の小さな穴に引き寄せられていった「なんだ⁉︎ あぁあ!ネックレスが穴に引き寄せられてる!」


穴にネックレスがピタリとはまるとネックレスから血液が流れ出し見知らぬ紋章を描く。机は形を変えて、その中から新たにひし形の3つのネックレスと分厚い本が出てきた。


大きな物音を聞いてユイも駆けつける。

ユイ「今のなに!」


ハルノブ「見つけた…俺たちのワクワクだ…」


マサチカ「一体なんだ…これ…ひし形のネックレスと本…日記か?中身は少女が成人まで書き綴ったものだな。ごく普通の日記だよ。」


ハルノブ「ちょっと待って日記の方見せて、これおかしいよ日記の隅っこに振られているページ番号がバラバラだ、それになんだこの本の周りの膜みたいなのは…」


ユイ「膜なんてないけど…」


マサチカ「お前ネックレスをつけたのか!まだ何も検証してないのに!正気か!」


その時またあの女性の声が頭に響く。

「まだ2名のキーの装着が認められません。候補者はキーを装着してください。装着完了後、各封印解除にナビゲートします。身支度をしダンジョンに行きなさい、長い旅になります。タカオの縁の者達よ。」


ハルノブ「ほら早くみんなもネックレス着けて」


驚いて目を見合わせたあとユイもマサチカも恐る恐るネックレスを首にかけた。


女性の声「彫刻の民候補者を認定しました同期を開始します」


すると3人のネックレスは水銀のような液体に変化し、鼻や口から体内に流れ込んで行った。


ユイ「ゴホッ‼︎もぉやだ〜すごい苦しかったんだけど!」


マサチカ「ゲホッ‼︎そうだな、ほんとうになんなんだ…」


ハルノブ「カハッ‼︎カハッ‼︎呼んでるんだ…ほら聞こえないか2人とも…また声だ」


ユイ・マサチカ「天界の塔…第1階層…眠りの森・座標J26ーp890…タカオの第二研究室…タカオの記述した500階層分の記録、また卑弥呼の封印解除後…ルルエラの日記の封印は解かれる…」


ハルノブ「そこに曾爺ちゃんの最後の記録がある!行かないと…俺たちだけで」


マサチカ「とにかく状況も混乱してるし今日は解散だ。長旅の支度をして3日後、天界の塔入り口に集合しよう」


ユイ・ハルノブ「わかった!」


3人は強く頷いた。

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